「大人の遠足2018秋 京都・伊根リベンジ」レポ

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「大人の遠足2018秋 京都・伊根リベンジ」レポ

2018.10.16
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Tue

10月の薬膳酒話スペシャル

「大人の遠足2018秋 京都・伊根リベンジ」

舟屋の里、向井酒造杜氏・久仁子さんを囲む夕べ 

2018年10月13〜14日開催レポート

 

 7月に開催予定でしたが悪天候により中止した京都・伊根への大人の遠足。10月は、心地よい秋晴れでの開催となりました。宮津駅に集合してからまずは車で約40分、京丹後市弥栄町にある「Tango Organic Farmer’s Market・キコリ谷テラス」さんにお邪魔してランチをいただきました。

 

  木と土と石でできたお店はとてもかわいらしく、素朴な土壁がとても居心地のよい空間を作っています。店内には地元のオーガニック野菜や野菜、調味料も販売していて、食に興味のある人たちの集いの場となっているそうです。秋の野菜を使ったランチもおいしかった!端境期で旬の野菜が少なくて…というお話でしたが、ニンジンの葉やクレソンなど上手に利用されていてとても勉強になりました。裏庭にはテントがあり、ソファとラグでまったりコーヒータイムも楽しみました。ご主人と奥様はこの土地へ関東から移住されたそうで、地元の方だけでなく、東京から来た私たちの心と体もすっかり癒してくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ランチの後は、宮津に戻り、富士酢で有名な「飯尾醸造」さんへ。社長さんの案内で酢の蔵を見学しました。蔵に近づくとぷーんと香る甘酸っぱい香りが広がっています。こちらでは、50年前から農薬を使わない原料米を自分たちで育てているとのこと。美しい棚田は昔のままの形のため機械が入らない、高齢化で米作りができない契約農家さんから棚田を借り受けて、すべての作業を人の手で行っているそうです。毎年、田植えと稲刈り体験会を開き、蔵人とたくさんのサポーターの方とひとつひとつ手作業で米を収穫。酢にはこの新米のみを使って毎年冬に杜氏が酒蔵で「酢もともろみ(酒)」を仕込むそうです。この作業はほぼ日本酒の工程と同じ。そこからお酢の蔵に移して昔ながらの「静置発酵」により約3カ月の発酵、その後約10カ月の熟成を経て、おいしくまるみのあるお酢に仕上げていく。

昔ながら、手しごと、など簡単に言葉にできない時間と手間と技、そして情熱のいる酢造りのお話を聞きました。見学の後は、お酢の試飲。なんと16種類の飲み比べ。初めての体験でしたが、徐々に体が活性化されていくような気がしました。

 お酢蔵からは天橋立など海を眺めながら再びドライブ、伊根を目指します。230軒の舟屋、130軒の土蔵などが軒を連ねる伊根湾。学生時代を最初に何度も訪れている場所ですが、この海にぴったりとはり付いたようにゆるくまるく穏やかな風景を見ると深い呼吸になります。黄昏どきから日没までのドライブで、今夜のお宿「地魚料理よしむら屋」さんに到着しました。こちらに向井酒造の杜氏向井久仁子さんを迎えて、いよいよ宴会です。

 両肩に何本もの酒瓶を入れた袋を担いで、久仁子さんがやってきました。地元漁師さんでもあるよしむら屋のご主人がテーブルに並びきれないほどの魚料理を振る舞ってくれます。地元の酒と魚での宴は圧巻です。さばのへしこ、今からが旬のいかをはじめ、のどぐろやカワハギなど20種類以上の海の幸と、今や向井酒造の代名詞である赤い古代米を使った「伊根満開」、「京の春」は仕込みの違う純米酒を数種類、常温や燗酒にして楽しみました。いつも明るく元気な久仁子さん、酒づくり、海外での試飲会の話、私との出会いのころなど、話は尽きません。刺身、煮付け、天ぷら、お寿司、唐揚げと地魚尽くしの料理を平らげてみなさん満足げにお部屋に引き上げました。明日朝は、伊根の漁港での「魚選り」と「浜買い」へ、久仁子さんに連れて行ってもらう約束でお開きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早朝6時半の町内無線。伊根浦漁業からの漁の様子が伝えられる放送で目が覚めました。が、全く聞き取れず。この放送から30分後くらいには、港に定置網漁を終えた船が戻ってくるということ。漁師さんやその奥さんたちが戻ってきた船から魚を種類やサイズごとに選り分けていきます。こちらが「魚選り」。私たちもさっそく出かけます。伊根には魚屋さんはないので、地元の人は家庭用や飲食店の仕入れとしてバケツを持って集まってきます。これが「浜買い」。まさにとれたての魚がピチピチと跳ね上がっている現場です。欲しい魚を種類関係なく自分ですくい1つのバケツに入れて、会計係のところに持っていきます。魚は種類ごとにキロいくらの価格がボードに書かれているので、スケールに載せながら会計していくシステム。ベテラン奥さんじゃないと尻込みしてしまいそうだけど、体験してみたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝食の後宿を後にして、地元の漁師さんが自分の船で案内してくれる伊根湾巡り「海上タクシー」に乗船しました。「成洋丸」の船長さんはとってもお話上手で、笑いっぱなしの30分でした。三方を山に囲まれ、外海に面したところにある青島が防波堤の役目を果たしてくれているため、年中穏やかな伊根湾。潮の干満の差も30cmほどしかないそう。だからこそ昔から残る舟屋の歴史があるのです。1階は船のガレージ、2階は道具や魚を干す場、隣に蔵、道を挟んで山側は母屋という暮らしのスタイル。現在は舟屋を改装してお宿やカフェなどにもなっているが保存地区に指定されているため、ノスタルジックな風景は変わらない。「寅さん」「釣りバカ日誌」「ええにょぼ」など映画やドラマ、さまざまな旅番組に登場する伊根はやっぱり海上からも眺めなければ。かつて私もシーカヤックでこの湾を漕ぎました。海から見ることで感じられる暮らしがたくさんありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 旅の最後は「向井酒造」さんへ。伊根唯一の造り酒屋、向井酒造の蔵は海上からも行けますが、本日は陸路で。赤米の酒粕を使ったアイスクリームなどもあり、国内外のお客さまがひっきりなしに訪れていました。皆さんは試飲を楽しみ、私は横目で耐えつつ、酒蔵の風情を楽しみました。久仁子さん、久仁子さんママ、社長である弟さん、お邪魔しました。購入したお酒で、旅の余韻を楽しみますね。その後は、素敵な舟屋でお昼をいただき、しばしぼんやりと海のきらめきと伊根の空気を味わい、一路宮津駅へ。大人の遠足はここまで。今回もたくさんの方のご協力とご縁で楽しく美味しい旅ができました。久仁子さんのお人柄あっての今回の旅の成功です。本当にありがとうございました。(伊嶋まどか)

 

 

 

 

 

 

 

向井酒造

http://kuramoto-mukai.jp

 

 

 

Tango Organic Farmer’s Market・キコリ谷テラス

https://www.facebook.com/TangoOrganicFarmersMarket/

飯尾醸造

https://www.iio-jozo.co.jp

地魚料理よしむら屋/海上タクシー「成洋丸」

http://www.ine-kankou.jp

 

 

「大人の遠足2018春 福島・東和へ」レポ

2018.3.12
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Mon

3月の薬膳茶話スペシャル

「大人の遠足2018春 福島・東和へ」

味噌づくりとフレンチシェフ樋口陽子さんの夕食をいただく 

2018年3月10〜11日開催レポート

 

【atelier ハル:G】 の味噌仕込みワークショップでお世話になっているフレンチシェフ樋口陽子さんの元を訪ねた、今回の大人の遠足は、福島県二本松市東和。まずは、東和の農家さんたちの味噌仕込みを見学しました。

 家族の一年分の味噌を3日間かけて仕込みます。白米を使った麹づくり、大豆の浸水や蒸し、麹と塩と大豆を混ぜる、プロセッサーにかけて家ごとの樽やバケツに分配するなど、作業はみんなで協力して行います。ひと家族の単位が2斗(20升)で7〜8家族分を一度に仕込むので、その量は圧巻。それでもみなさんリーダーの指示に従いながらテキパキと作業されています。一年分の調味料を仕込む、家族のための真剣なお仕事です。このグループには、1カ月前に東京で行った味噌仕込みワークショップで使った大豆の生産者さんも参加されていたので、お会いすることもできました。都会で暮らす私たちにとっても大事な調味料である味噌、その材料の故郷に来たんだなと、こういう出会いは嬉しくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お昼は陽子さんのご自宅で、具たくさん味噌汁とごはんとお漬物。乾杯は地ビールの「ななくさビーヤ」。酵母生きている元気なビールに土地の野菜でしみじみおいしいランチでした。

 

 

 

 

 

 

 昼食後はいよいよ味噌仕込みワークショップです。「これはタカコさんの大豆、こっちはキミコさんの青大豆」と生産者さんの顔を思い浮かべながら、2kg分の味噌を仕込みます。大豆も麹も東和産の「東和スペシャルミックス」。さて、どんなお味に仕上がるでしょうか。発酵の期間は各自の好みなので、気温がぐっと上がるGW辺りを目処にまずは常温で熟成させます。ご自宅の温度変化があまりない涼しいところに置いてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作業の後は日帰り温泉「名目津温泉」へ。東和は花の名所が多いところだそうで、ドライブをしながら案内してもらいました。もちろんまだまだ寒い早春の福島。新芽も花も咲いてはいませんが、静かに春を待つ植物たちの秘めたエネルギーを感じます。4月中旬を過ぎると、梅も桜も一斉に咲き始めるとのこと。緑溢れる季節が待ち遠しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 本日のお宿は、「農家民宿ゆんた」さんです。ご主人は石垣島からの移住してきた仲里さん。お話ししているとほっこりしてくる穏やかな方です。築200年ほどの古民家を利用した民宿は、ご主人のお人柄とセンスを感じるやすらぎの空間でした。今回はこちらでフレンチシェフ陽子さんのお料理をいただきながら、ご主人も一緒に飲み語らうという贅沢な夜です。野菜はもちろん、ワインや豚肉など食材は地元のものばかり。料理を味わいながら伺う生産者など作り手の思いやお人柄話は、宴をより美味しく楽しくするスパイス。お酒もすすみます。そして、忘れてはならないのが「311」の前夜であるということ。食にまつわる地元のみなさんが勉強会やさまざまなプログラムを立ち上げ、前向きに取り組んでいるというお話も聞くことができました。あれから7年という歳月は、誰しもに平等に流れた時間。私自身ももう一度背筋を伸ばして生きていこうと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日は、地元の道の駅「ふくしま東和」で冬の保存食凍み餅や地元野菜をお買い物。さらに、無農薬無化学肥料で育てた自然米で作る酒蔵「仁井田本家」へ向かいました。「にいだしぜんしゅ」「穏」のシリーズを試飲しました。蔵人さんに若い方が多いのか、明るく快活な雰囲気。田んぼのがっこうやスイーツデーなどいろいろと取り組まれているようでした。

 ランチは、須賀川市の「銀河のほとり」というマクロビオティックレストランで。地元の食材を取り入れたメニューで、食材数の多いレシピに刺激を受けました。

 

 今回参加してくださったのは、オリーブオイルソムリエの森山陽子さん。夕食の席でプチオリーブオイルテイスティングもでき、本当にありがとうございました。お陰さまで、少人数で小回りよく「食」にまつわる楽しく美味しい旅ができました。

 

 

 

 樋口陽子さんから繋いでいただいた福島・東和とのご縁。ゆるゆると長く紡いでいけたらいいなと思っています。大人の遠足福島編の第2回も開催したいと考えていますので、ご興味ある方はぜひ!(伊嶋まどか)

 

樋口陽子さんのwebサイト

http://soleil-yoko.blogspot.jp

農家民宿ゆんた

http://sansanfarm.com

仁井田本家

https://www.kinpou.co.jp

新年のご挨拶

2018.1.1
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Mon

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

atelier ハル:G 伊嶋まどか