「有機野菜といちじく狩り」「手前味噌の米と大豆」の畑を訪ねてレポ

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「有機野菜といちじく狩り」「手前味噌の米と大豆」の畑を訪ねてレポ

2017.6.20 Tue

 10/1(日)の「有機野菜といちじく狩り、お昼ごはん」ツアー。大人の遠足をコンセプトに、今年で4回目(初年度台風の影響で中止)の開催を予定しています。私たちが訪れるのは、収穫最盛期の秋。まさにベストシーズンです。元気に育った大地の恵みを仲間とともに味わい楽しむ時間はかけがえのないもの。そのお祭りを支えてくれているのは、農家さんたちの日々。野菜や果樹の成長を見守り、天候不順、害虫・雑草対策などなどさまざまなことに取り組んでいます。農家さんと繋がるツアーをするなら、いい時も悪い時も応援したい。収穫時だけでなく、できれば一緒に作業もしたい。常から思っていることですが、なかなか畑にお邪魔することもできないままでした。今回、匝瑳市の服部さんのいちじく畑、山武市の完一さんの有機野菜畑、そして、同じく山武市のミノワライスフィールドさんの合鴨農法の田んぼを訪ねることができました。ミノワライスフィールドさんは、手前味噌ワークショップで大豆や米麹を提供してくださっている農家さんです。

あいにくの天候で、見ただけ、でしたが、それぞれの愛情を受けた田畑はとても清々しいものでした。今年は梅雨に入っても雨が少ないようですが、順調に育って農家さんたちの努力が報われ、ツアーやワークショップも開催できるとよいなと願うばかりです。作業を手伝うどころか、お邪魔しただけになってしまいましたが、今後の展開も含めて、またゆるっとお訪ねしたいと思っています。


服部さんのいちじく畑。小さな実を付けはじめた。まずはホッとした、と服部さん。

天敵カミキリムシ。幹の中に入り、樹を弱らせる。

カミキリムシが幹の中を侵入すると木屑が。弱った樹は挿木の苗と植え替えることも。

まだ背丈も低い。梅雨と夏を越え大きく育つ。ともに、雑草退治も必要。

完一さんのビニールハウスのいちじく。香りが強い。

なぜかこの樹だけ実がたくさんついた。収穫まで2カ月。お盆明けかな。

ジャングルのようなハウスで、インゲンとトマトを採ってくれた。そのままモシャモシャ旨い。

素敵なデッキ登場。7/8には泥まみれ畑音楽フェスが開催されるとのこと。

キャンプ場「有野実苑」の農家レストランでランチ。

完一野菜をはじめ、地元の食材がふんだんに使われている。

目にも舌にも美しい。ドライバーであったことが悔やまれる…

デザートも土地の果物で。愛情が感じられるお料理。ごちそうさまでした!

ミノワライスフィールドさんの合鴨農法の田んぼ。

毎年春に鴨主を募集。収穫が終わる年末前に、米と鴨肉が送られてくる。

ミノワライスフィールドさんが主宰している山武田んぼアート。まもなく見頃を迎えるそう。

逃げ出さないのか心配になるほど自由。田んぼを泳ぎ回り、ちゃんと休憩もとる鴨たち。

雨の畑田んぼ巡りでしたが、緑が美しく、また雨音さえも癒しでした。今回はじめて訪れたキャンプ場「有野実苑」さんをはじめ、作り込み過ぎていない遊び場がたくさんあるのが魅力です。自然の中にただいるだけで、感じ取れることがたくさんあります。秋のツアーは収穫体験ですが、収穫とはまた違う、自然と遊ぶ大人の遠足ができたらいいなーと思いました。(伊嶋まどか)

 

 

 

お茶摘みツアー後日「和紅茶づくり」レポ

2017.6.13 Tue

手作り和紅茶

 

 摘んだ茶葉は、現地では緑茶に、そして、持ち帰ったものは紅茶にしてみてくださいとのことで、さっそくの作業。摘んだ茶葉を持ち帰り、室内で軽く干した後、茶葉を揉みます。洗濯板を使うとよいと教えてもらったのですが、残念ながら手元になかったので、木のまな板の角を使って、最初はやさしく、徐々に強くこすり揉み。1時間ほど格闘していると、葉の色が徐々に茶色に。そして、青臭さの中に華やかな紅茶の香りが感じられるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バットに移して濡らしたふきんを被せて1時間半。常温(この日は22~23度)で待ちます。この間に茶葉の発酵が進みます。茶葉の色が明らかに変化して赤褐色になってきました。

 

 

 

 

 

 ホットプレート110〜120度で乾燥ということで、プレートではなく、オーブンで120度設定、様子を見ながら茶葉をかき混ぜて15分くらい乾燥させました。徐々に黒く縮れて甘い香り。翌朝、飲んでみました。やわらかい風味でほのかな紅茶の香り。甘く、心地よい味わいです。そこには緑茶の苦味は全く感じられません。不思議ですね。

 

 

 

 

 

 

 緑茶から和紅茶へ。工程を変えただけで違うお茶になりました。薬膳では、緑茶は清熱といい、体の余分な熱を冷ます力があり、紅茶は温め、内臓を温めると考えます。同じ茶葉で発酵を加えたことで性質が大きく入れ替わる不思議。和紅茶づくり、アトリエ作業ですが、ひとりでとても楽しみました。

(伊嶋まどか)

 

 

「梅ヶ島温泉お茶摘み&トレッキングツアー」レポ

2017.6.13 Tue

 静岡県静岡市の梅ヶ島温泉で開催された「地域密着型茶摘みと安倍川源流トレッキング」ツアーに参加しました。この企画は、地域づくりをコンセプトに参加者みんなで梅ヶ島温泉ファンになろうというもの。東京農業大学の先生と学生、また、都市農村交流コーディネーターであり、梅が島の「隠れ茶を守る会」代表でもある齋藤雅子さんを中心に、梅が島の魅力と課題を探ります。20代の学生から私の両親を含む高齢者まで世代も幅広く、また、ドイツ人の旅行者や日本に交換留学で来ている学生さんなど国際色もあり、同時通訳のように英語と日本語が交わされる風景も刺激的でした。

 

 

 さて、私の興味は食と自然と癒し。今回は、はじめて茶摘み&手揉みを体験しました。おいしい緑茶の栽培環境の条件である「寒暖の差が大きい」「日照時間が少ない」「水はけがよい」が整っているという梅が島ですが、標高が高い地域のため一般的な新茶の収穫時期より1カ月ほど遅れます。そのため、通常の一番茶「新茶」という扱いにはならず、品質と価格が見合わないのだそう。高齢化などもあり、耕作放棄茶畑が多いのが現状なのだそうです。

 茶摘みは、「一芯二葉」が基本ということで、早速茶畑に入り、新芽を探します。小さな虫や足下からヒルが入ることもあるらしく、完全武装。ズボン裾は靴下に入れて、足下にはヒル除けの塩水を振りかけます。黄浅緑の新芽はすくっと伸びていて美しいのですが、最初は行きつ戻りつ茶畑の中をうろうろ。地元の茶農家さんである「師匠」は動かずどんどん摘んでいきます。お天気に恵まれ、鶯たちの声を聞きながらの茶摘みは集中すればするほど心地よく癒されました。

 その後は手揉み作業。電子レンジで蒸したあと、ホットプレートで水分を飛ばしながら、茶葉をもみます。力強く揉み、プレートにひろげて乾燥させるを繰り返す作業、思いのほか時間と根気がいりましたが、ひろがる茶香のなか、みなさんとお話ししつつ楽しみました。摘んで揉んだばかりのお茶をひとつまみ、茶碗に入れて試飲。一煎、二煎、三煎、味と香りの違いを感じて茶葉もいただきます。甘味、苦味、清涼感など、静かに変化する様を舌の上で感じるお茶の飲み方も新鮮でした。

 

安倍川餅

 今回の宿泊はペンション「くさぎ里」さん。ご主人、息子さんには大変お世話になりました。温泉もあり、お食事もどれもすべておいしかったです。地元の食材を使い、気取りのない無理のない献立は私好み。味付けもシンプルな薄味のため、食材の味がわかります。やまめ、あまご、スルガエレガント(柑橘)、山椒、安倍川餅、わさび餅、こんにゃく、のびる、柿の葉、紅葉、茶葉、よもぎの葉、たけのこ、猪肉、鹿肉、そば、地いも、朴葉、梅などなど。里山の恵みを堪能させていただきました。ごちそうさまでした。

 

 

 

カエデの森

 翌朝は、安倍川源流トレッキングです。水の湧き出る場所へ向かいます。静岡県静岡市と山梨県身延町との県境から1時間半ほどのコースで晴天にも恵まれたので、楽しいお散歩となりました。農大の先生やスタッフの方は山の動植物にも詳しく、木のお話をたくさん聞くことができました。新緑が美しく、深く深く呼吸して体の中に留めておきたいほどおいしい空気、野鳥やカエルの声、静かに流れる川の音。途中、小さな蝉を発見。「エゾハルセミ」というこの時期にいる蝉だそうです。また、水源地近くは、「オオイタヤメイゲツ」など多種類のカエデの巨木が立ち並び、美しい葉影を作っていました。カエデの種類、一度にこんなに見たのははじめてです。季節の花、風の香り、生き物の声、五感を整え癒してくれました。

 

 最後に標高1000mの「天空の茶畑」へ。見学とランチ、お茶の講習などを受けます。遠く駿河湾を望む山の上の茶畑。周囲の山の茶畑も見下ろすことができ、その景色は緑のマチュピチュのよう。お外ごはんが大好きな私としては、ここでのランチも最高でした。1泊2日という限られた時間の中で、たくさんの学び、発見、感動、癒しがありました。もっともっと個人的には掘り下げたい、ゆるゆると楽しみたいこともありますが、またのお楽しみに。齋藤ご夫妻をはじめ、みなさま充実した2日間をありがとうございました。                   

  (伊嶋まどか)

ツアーなどお問い合わせは、隠れ茶を守る会 まで、お願いします。

 

隠れ茶の里

師匠

茶摘み

一芯二葉

隠れ茶の里

手揉み

手揉み

緑茶

わさび餅

やまめ蒲焼き

猪鍋

こんにゃく刺

柿、艾、茶葉などの天ぷら

やまめの炭火串焼き

朴葉に包んだお弁当

天空の茶畑にてランチ

安倍川源流トレッキング

カエデ

川のはじまり

ポコポコと

そして、流れる

安倍川源流トレッキング

更紗灯台(サラサドウダン)

安倍川源流トレッキング

天空の茶畑

駿河湾は見えるかな

景色を眺めてランチ

天空の茶畑でお茶WS

 

 

2017年ご挨拶

2017.1.1 Sun

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3月の薬膳食話スペシャル

2016.5.29 Sun

CIMG4725今年はじめてアトリエの出張ワークショップは東中野の『ビストロソレイユ』にお邪魔しての、3月「薬膳食話スペシャル」。そのテーマは、おいしい大豆と麹、塩で我が家の手前味噌を作ろう、でした。

 

お店に入るとテーブルクロスの上には材料と作業で使うための空き瓶が並んでいます。さっそくみなさんエプロンをつけて手を洗い準備を整えます。この日のウェルカムドリンクはまだ3月ということで、花粉症や水っぽい鼻水、咳やたん、くしゃみなどを意識してブレンドしたもので、ルイボスティーをベースに、しそやシナモンの香りがたつホッとひと息つく薬膳茶でした。

 

今回は使う素材は、ソレイユの樋口陽子さんにそろえていただいたものです。フレンチのお店なのですが、素材にこだわっておいしいものをたくさん知っている方ですからワインのことから、おだしのとり方まで、彼女のお話はいつでもとても興味深いです。

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さて、大鍋で茹でた大豆は千葉県山武市『ミノワライスフィールド』の千葉県在来種「小糸在来」、麹は同じミノワライスフィールドの合鴨農法・無農薬のお米「かもまい」を使った特製麹、塩は「大地を守る会」から メキシコ、オーストラリアの天日塩ににがりを加えたものを、日本で昔ながらの平釜で煮詰めて再結晶させた製品を使用しました。こだわりたい方はお塩も国産の価格の高いものでもかまいませんという説明もありましたが、今回はふだん使いの調味料ということで材料費もそれを意識してバランスを考えていただいたことがわかります。日本人にとってなじみの深い発酵食品は、体の免疫力を高め、肌や腸の調子を整えると言われています。薬膳・漢方では、味噌は「鹹味(かんみ・塩辛い味)」、「腎」を養う食材と考えられています。「腎」を養うことは、アンチエイジングに大切なことという説明もありました。

 

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手順説明をして作業開始です。まずは“塩切り”といって麹と塩を袋の中でよく混ぜます。そしてさらに大豆の袋に加えてまんべんなく混ぜます。熱すぎると麹がダメになるので、ほのかにまだあたたかいくらいの温度です。さわると立ち上る香りもあまくて、つい「美味しそう〜」の声もあがります。茹でた大豆は張りがあってツヤツヤ、実際に食べてみるとびっくりするほど甘いです。

 

よく混ぜたらビニールに小分けして、手や空き瓶を使って大豆を潰していきます。最初はやわらかいので簡単そうに見えますが、まんべんなく手作業で潰すのは意外と大変。夢中で作業していて汗だくになる人もいました。うす茶色だった袋の中身は潰されて白っぽく見えるようになりました。美味しい味噌のために力を出して頑張ります。みんなでわいわい話したり、進み具合をお互いに見たりして、ときには協力しながら作業をするのは楽しいです。

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IMG_4956そしてランチタイムでは昨年ソレイユのワークショップに参加して作ったアトリエのお味噌の味見と、樋口陽子さんの手作り味噌のとん汁、ミノワライスフィールドの「かもまい」を大豆のゆで汁で炊いたご飯をいただきました。アトリエから持ち込んだお味噌は深みがあって美味しい仕上がりで大好評でした。お持ち帰りした味噌はまったく同じ材料でも発酵する場所や時間によって味が変わるそうで、ひと月ごとに味見をして確認してみてくださいと説明がありましたが、お好みの発酵状態を調整できるというのも手作り味噌の魅力のひとつです。ご飯も具沢山のとん汁、お漬け物も、身体にしみわたるやさしい美味しさでした。

 

帰宅後発酵させる容器に詰め替えて、美味しいお味噌になるように待ちます。どんなお味噌が出来あがるのかとても楽しみです。おみやげに用意した本日の薬膳茶もお持ち帰りいただきました。アトリエでのワークショップも毎月行っています。お時間があえばぜひいらしてみてください。

(スタッフN)

 

追記 7月9日に『ビストロソレイユ』にて手前味噌自慢大会を企画しています。みなさんふるってご参加ください!(味見専門の参加も歓迎です)

 http://halu-g.jp/?post_type=news&p=1877

 

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◆ケータリング・ビストロ 「ソレイユ」

 http://www5b.biglobe.ne.jp/~Y-Soleil/index.html

◆ミノワライスフィールド

 http://www.3rinsha.com/blog/

 https://www.facebook.com/minowaricefield/

◆アトリエハル:G

 https://www.facebook.com/halu.g.jp/

 

2月の薬膳茶話「心と薬膳」

2016.3.29 Tue

IMG_44092月ワークショップは陽射しの温かな日曜日でした。ウェルカムドリンクはぜひ味見していただきたくて福岡『職彩工房たくみ』さんから届いたばかりの温州みかんジュースです。果実入りタイプなので「濃い」ジュースシリーズの中でもさらに濃厚な1品。「美味しい!」の笑顔が嬉しいです。

 

今回のテーマは「心と薬膳」。漢方では人間の心理(感情)が内臓の働きに影響すると考えられています。つまり心理の養生が非常に大切で、精神上の健康を保つことで、生理活動によい影響を与えて健康になると考えます。

 

 

 

CIMG4809そして「内傷七情」という七つの感情についても学びました。説明の後に香りについてのお話もありました。漢方では「医香同源」という言葉がありますが、香りもまた医や食と同じように心と体に働きかける大切な要素のひとつと考えられています。アロマオイルの香りを体験しながら七つの感情についても詳しく学びました。

CIMG4810CIMG4820本日の薬膳茶は「怒」「喜」「思」「悲・憂」「恐・驚」の5種類で、こちらも香りがよくたつものばかりです。みなさんに食材を計量してもらってティーポットにお湯を注ぐとまずは色と香りを確かめて比べてみました。そして5種類の試飲をしていただきました。味や香りの好みもそれぞれ違っていて、感想をうかがうと自己分析?も入っていたりして面白いです。

 

 

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そのお茶と一緒に楽しんでいただく「ちょい薬膳」はせいろで蒸し上げたホットプリンです。熱々のプリンにはゆりねや蓮の実、なつめの食感が加わりこちらも陳皮や黒糖の香りがアクセントでした。心を緩めてほっと和んでいただけていたら嬉しいです。

プチマルシェは福岡『職彩工房たくみ』さんの「濃い」ジュースシリーズと黒糖ジンジャーシロップ、静岡県産乾燥しいたけでした。2月の香りは花粉症や風邪予防を意識してカモミールジャーマン、ティートゥリー、レモンのブレンドでした。

 

3月はいよいよ味噌ワークショップです。お楽しみに。(スタッフN)

 

 

1月の薬膳茶話「冬こそアンチエジング」

2016.1.28 Thu

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新年最初の1月ワークショップは曇り空で肌寒い日でした。テーマは「冬こそアンチエイジング」です。寒い屋外から来るみなさんのためにウェルカムドリンクは温めの薬膳茶。よもぎ、紅花などのブレンド茶です。

 

紅花が入っていると聞いて「12月に試飲した紅花酒は苦手だったのにこのお茶はおいしいし香りもいい」という感想もありました。薬膳酒のなかでも単方酒はストレートに味や香りが出ますが、ブレンド茶は、心や体への役割を考えながらバランスよく色と香りが出るように調整していますので、おいしく召し上がっていただけて嬉しいです。

 

さて、漢方では男性の体調変化を8年周期で、女性の体調変化を7年周期で考えます。CMでご存知の通りです(笑)。子ども、青年期、中年期、壮年〜老年期と心も体も変化していくなかで養生のポイントが変わっていくことを学びました。

 

CIMG4693さらに今回は、漢方のきほんである「五臓」について、より身近に生活につなげられるように「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の役割や特長を学んで、「五臓」の状態がどのように心身へ表れるのかということを具体的に聞きました。

 

次に「五臓」を養う食材について「五色」や「五味」や「五季」などの要素を取り入れながら詳しくお話し、食事をバランスよく考えてとることで心身のバランスを整え「気血水」が過不足なく巡っている状態を作るということの大切さを改めて学びました。

 

実際にみなさんに作っていただく薬膳茶はテーマに沿った3種類です。食材をレシピに沿って計量してお湯を注いでしばらく待ちます。

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シナモンが香り、黒糖などがほんのり甘いお茶、りんごの皮となつめが効いていてほっとするお茶、しその香りがたってすっきりさわやか系のお茶の3種類。「どれも美味しい!」とさらにお湯を足しながらお茶がすすみます。よく蒸らすことで味が出てくる食材もあるのでその違いも楽しんでいただけたと思います。

 

IMG_3521「ちょい薬膳」は具だくさんの粕汁です。黒きくらげ、はすの実などの薬膳食材に、さけ、里芋やだいこんなど野菜もたっぷり。そして古代米の赤い酒粕でほんのりピンク色もついています。この酒粕はお屠蘇の会で飲んでいただいた京都・伊根町の「向井酒造」さんのもの。色もきれいですが香りもとてもやわらかいので酒粕の香りが苦手という方にも美味しく食べていただけます。また、味噌は、昨年東中野の「ソレイユ」さんで作った手前味噌。顔の見える食材を扱えることはとても幸せな気分になりますね。薬膳茶と粕汁で身体があたたまりみなさんの頰もほんのりピンク色になりました。

 

 

最後に男女の養生についてのお話がありました。また、この日の香りはゼラニウム、フランキンセンス、ユーカリのブレンドでした。テーマにあわせて「腎」や「肺」の働きを高めて呼吸を深くし身体のバランスを整え代謝をうながすことを意識しました。プチマルシェはおなじみの国産黒キクラゲ、乾燥しいたけ、はと麦などです。「黒ぽんはありませんか?」という声もいただきましたが、大好評のため現在完売です。好評につきまたお取り寄せしたいと考えています。

 

次回2月の薬膳茶話のテーマは「心」です。(スタッフN)

 

12月の薬膳酒話「年越しの薬膳・お屠蘇づくり」

2016.1.27 Wed

IMGP418112月のワークショップのテーマは「年越しの薬膳・お屠蘇づくり」です。ウェルカムドリンクは前夜から日本酒に浸けて用意していたオリジナルのお屠蘇です。この回のために日本酒は、京都の伊根町の向井酒造さんからお取り寄せしました。

お屠蘇とは、大晦日の晩に酒やみりんなどに、いくつかの生薬を合わせた屠蘇散(とそさん)を浸し、元旦に新年の挨拶のあと、食前にいただくお酒です。また、お屠蘇には「邪気を払い、無病息災を祈る」という意味が込められているということで、漢方の考え方と一致するところが多いことを学びました。お屠蘇という言葉にはなじんでいても実際には初めて知るような興味深い内容もあります。

 

 

 

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そして、この日のために準備した単方酒を2〜3種類ずつ順番に試飲をしていただき、その素材の働きや性質を学びながら香りや色や味を楽しみました。単方酒は割と素材がシャープに出やすいので、決して美味しいものばかりではなく刺激的なもの、味や香りの個性的なものも多数ありました。その数ぜんぶで17種類。

 

 

 

 

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人の好みはさまざまで面白いです。「これダメ!飲めない」と1人が言っていても横で「これ美味しくて好きかも」という声も聞こえたり、順番を変えてもう一度飲むとなんだか印象が違っているという感想もあったり、だんだんとみなさんも自分の好みや素材の持ち味を確認できたようです。

 

IMGP4193IMGP4195漢方には「医香同源」「芳香健胃」という言葉もあって、味や素材の特長だけでなく香りも重要な要素です。単方酒の後に複方酒も試飲して自分のオリジナルお屠蘇に何を入れるかを各自で考えていただきました。脳を元気にするという説明をしたローズマリーは一番人気(笑)。「血」を補い巡らせるものを組み合わせたり、お疲れ気味のせいかリラックスの働きがある甘味を中心にしたり、みなさん体調や目的に合わせて好みの素材を選択してオリジナルお屠蘇のもとができました。

 

 

 

この日は『ちょい薬膳』として黒豆とりんごのディップと黒キクラゲやクコの実入りのポテトサラダをフランスパンと一緒にご用意しました。お酒に酔ってしまわないようにつまみながらの進行でした。福岡のあさくらから取り寄せた炒り黒豆「黒ぽん」と参加した方が差し入れてくださった揚げぎんなんもおつまみにぴったりと好評でした。

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CIMG4597プチマルシェはおなじみの国産黒キクラゲ、しいたけ、はと麦と福岡のあさくらから届いたクロダマル(生豆)と炒り豆の「黒ぽん」です。「黒ぽん」はそのままつまんでよし、お茶にしてよし、ご飯に入れてもよしと手軽で美味しいです。本日のアロマは、スィートオレンジ、シナモン、サンダルウッドのブレンドでした。「気」「血」を補って巡らせて「肝」「脾」の働きを高めます。冬の温め系で胃腸を健康にすることを意識しました。

オリジナルのお屠蘇のお味はいかがでしょうか。みなさんの感想もぜひお待ちしています。

 

(スタッフN)

 

迎春 2016

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迎春 2016


 

「外の世界にも出て行こう!」をテーマに、アトリエから飛び出した2015年。カルチャーセンターでの講座や公開講座、出張ワークショップ、カフェレッスン、念願だったいちじく狩りツアー、さまざまな編集物、書籍の制作など、それぞれの場所でたくさんの方々に支えられ、新たな出会いを紡ぐことができました。本当にありがとうございました。2016年は、このご縁を大切にすること、そして、さらにチャレンジすることを誓い、心新たに始動します!

積み重ねることで得られる充実感、分ち得合える喜び。自然に沿い、季節に沿う日々の中で、お伝えしたいことに変わりはないけれど、鮮度よく、日々の暮らしに活かしていただけるよう、工夫すること。それこそ、先達たちが教えてくれた大事なことです。

「創意工夫」をテーマに、【atelier ハル:G】は2016年も皆様の暮らしに寄り添う提案をしてゆきたいと思います。

アトリエ ハル:G 伊嶋まどか

11月の薬膳茶話「巡りをよくする薬膳」

2015.11.29 Sun

IMGP310511月のワークショップは「巡りをよくする薬膳」。ウェルカムドリンクは福岡朝倉のクロダマルの黒豆茶です。そのまま食べても香ばしくておいしいお豆はお茶にしても甘味があって美味しいです。

コリや痛みはさまざまな要因で発生しますが、漢方では、コリや痛みは「気血水」の巡りが悪いことも原因のひとつと考えます。コリや痛みは慢性的になると気付けない人もいますが、「気血水」の巡りが悪いシグナルとして受け止め改善していくようにしましょう。また、コリや痛みに大きく関わっていることが「冷え」です。「冷え」は「気」万病のもと。私たちの体は「上熱下寒」になりやすいので、しっかりと下半身、とくに腰やお腹を温めることが大切です。

 

 

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IMGP3079 IMGP3081IMGP3114漢方の基本についての説明の後、コリと痛みについて具体的に自分の健康状態についてセルフチェックをしていただきました。体質別の項目には、全体にまんべんなくチェックの入る人もあり、また、集中的にチェックが入るはっきりとした体質タイプの方もいて結果はさまざまでした。体質、今の体調を確認し特長を学んで、改善に向けた養生法やおすすめの食材の説明を聞きました。

 

 

IMGP3053みなさんチェック項目から自分のタイプを確認したところで「気巡り」「血巡り」「水巡り」「温め」の4種類の薬膳茶をつくりました。食材を計量してティーポットに入れてお湯を注いでしばらく置いた後、まずは香りの違いを楽しんでいただきます。今回のお茶は鮮やかな色の食材も多かったので、香りの好み以外にも見た目について「きれいですね」「彩りがかわいい」という感想も聞こえました。4種類のお茶を飲み比べると、反応のはやい方は早速「ぽかぽかしてきた」との声もあがります。巡りもよくなるので、トイレも我慢せずに、キレイなお水を入れて、汚れたお水を出す、循環をよくすることも大切です。

 

ちょい薬膳は黒糖やシナモンの入った黒葛湯です。紅花と黒豆をトッピングしました。実はこの黒豆は、最初にお茶にしてお出しした、クロダマル。もともとポン菓子状に炒ってあるので、お茶にしたあとは程よいやわらかさになります。お豆の味が濃いので、食べないともったいないですよ。

さらに、この日の香りは「脾」の働きを高めるクローブ、「腎」や「肺」の働きを高めるサイプレス、「気」の巡りをよくするベルガモットの精油のブレンドでした。

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プチマルシェはいつもの国産黒キクラゲ、しいたけの他に今回はおいしい濃厚にんじんジュースの“くくりの森”より届いた元気で新鮮な野菜たちです。ビニールハウスではなく旬の野菜にこだわって農薬や除草剤も使わない畑で育った野菜はとにかく香りも味も濃くてしっかりしています。にんじんの皮やかぶの葉っぱまですべてを安心して美味しく食べられることは幸せですね。

 

来月はいよいよ今年最後のワークショップ薬膳酒話です。アトリエでは薬膳酒を多数仕込んで準備しています。オリジナルのお屠蘇のもとを作ってお持ち帰りいただきお正月に楽しんでいただけたらうれしいです。ぜひご参加ください!お待ちしています。

 

(スタッフN)