1月の薬膳茶話「冬こそアンチエジング」

1月の薬膳茶話「冬こそアンチエジング」

2016.1.28 Thu

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新年最初の1月ワークショップは曇り空で肌寒い日でした。テーマは「冬こそアンチエイジング」です。寒い屋外から来るみなさんのためにウェルカムドリンクは温めの薬膳茶。よもぎ、紅花などのブレンド茶です。

 

紅花が入っていると聞いて「12月に試飲した紅花酒は苦手だったのにこのお茶はおいしいし香りもいい」という感想もありました。薬膳酒のなかでも単方酒はストレートに味や香りが出ますが、ブレンド茶は、心や体への役割を考えながらバランスよく色と香りが出るように調整していますので、おいしく召し上がっていただけて嬉しいです。

 

さて、漢方では男性の体調変化を8年周期で、女性の体調変化を7年周期で考えます。CMでご存知の通りです(笑)。子ども、青年期、中年期、壮年〜老年期と心も体も変化していくなかで養生のポイントが変わっていくことを学びました。

 

CIMG4693さらに今回は、漢方のきほんである「五臓」について、より身近に生活につなげられるように「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の役割や特長を学んで、「五臓」の状態がどのように心身へ表れるのかということを具体的に聞きました。

 

次に「五臓」を養う食材について「五色」や「五味」や「五季」などの要素を取り入れながら詳しくお話し、食事をバランスよく考えてとることで心身のバランスを整え「気血水」が過不足なく巡っている状態を作るということの大切さを改めて学びました。

 

実際にみなさんに作っていただく薬膳茶はテーマに沿った3種類です。食材をレシピに沿って計量してお湯を注いでしばらく待ちます。

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シナモンが香り、黒糖などがほんのり甘いお茶、りんごの皮となつめが効いていてほっとするお茶、しその香りがたってすっきりさわやか系のお茶の3種類。「どれも美味しい!」とさらにお湯を足しながらお茶がすすみます。よく蒸らすことで味が出てくる食材もあるのでその違いも楽しんでいただけたと思います。

 

IMG_3521「ちょい薬膳」は具だくさんの粕汁です。黒きくらげ、はすの実などの薬膳食材に、さけ、里芋やだいこんなど野菜もたっぷり。そして古代米の赤い酒粕でほんのりピンク色もついています。この酒粕はお屠蘇の会で飲んでいただいた京都・伊根町の「向井酒造」さんのもの。色もきれいですが香りもとてもやわらかいので酒粕の香りが苦手という方にも美味しく食べていただけます。また、味噌は、昨年東中野の「ソレイユ」さんで作った手前味噌。顔の見える食材を扱えることはとても幸せな気分になりますね。薬膳茶と粕汁で身体があたたまりみなさんの頰もほんのりピンク色になりました。

 

 

最後に男女の養生についてのお話がありました。また、この日の香りはゼラニウム、フランキンセンス、ユーカリのブレンドでした。テーマにあわせて「腎」や「肺」の働きを高めて呼吸を深くし身体のバランスを整え代謝をうながすことを意識しました。プチマルシェはおなじみの国産黒キクラゲ、乾燥しいたけ、はと麦などです。「黒ぽんはありませんか?」という声もいただきましたが、大好評のため現在完売です。好評につきまたお取り寄せしたいと考えています。

 

次回2月の薬膳茶話のテーマは「心」です。(スタッフN)