「大人の遠足2019早春 福岡・あさくら」レポ

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「大人の遠足2019早春 福岡・あさくら」レポ

2019.2.14
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Thu

2月の薬膳食話スペシャル

「大人の遠足2019早春 福岡・あさくら」

食・酒・民藝にふれる旅

2019年2月10〜11日開催レポート

 前日東京・羽田は雪でした。明朝飛行機は飛ぶのだろうか、そんな不安を覚えながらの旅の準備が吹き飛ぶほど、当日の福岡は快晴の暖かな日よりでした。今回の旅のホストは、福岡県筑前町で農業を中心に商品開発、ワークショップ、民泊をしている「むぎわらFARM」の林亮輔さん。アトリエの薬膳ワークショップでは、筑前クロダマルをぽん菓子にした「黒ぽん」が人気でいつもお世話になっている林さんが空港まで迎えにきてくれました。福岡市内を抜けるとゆるやかな里の風景。オープンカーの幌を開けて旅のはじまりです。

 

 まずはランチ。うきは市の山の中にある古民家カフェ「Plantago(プランタゴ)」さんへ。こちらは、野菜料理研究家の奥様とご主人のキヨさんが営む野草ベーグルと摘み草料理のお店です。ユキノシタ、ヨモギ、ノビル、セリ、ハコベ、カラスノエンドウ、ノアザミ、クワ、流川れんこん、ビーツ、たまねぎ、にんじん、スイスチャード……。野草だけでなく地元の食材を使った素朴でやさしい料理。ていねいに暮らしているからこそ生まれるおいしさと食への愛情に癒されます。民藝の皿や器もセンスよく、キッチンの眺めも心地よく、学ぶことばかりでした。ごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 車で走って同じくうきは市にある「ぶどうのたね」さんへ。民藝の器や雑貨、和菓子、カフェなどが一角に建ち並ぶオシャレエリアです。福岡市内から1時間以内ということもあり思いがけなく観光客が多く、他県ナンバーも見かけました。うきは、朝倉、筑前など、農と食、自然派の人たちに最近注目の地域だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 さらに麦畑の中を走って本日民泊させていただく「むぎわらFARM」さんのおうちと畑へ。こちらではニンジンの収穫と収穫したニンジンでのジャム作りを体験しました。この時期のニンジンは寒い時期を土中で過ごしたため糖分が高く、生で食べても本当に甘い。色もあざやかです。刻んで蒸し、ビートグラニュー糖と地元の柑橘「きず」の果汁を加えて煮詰めます。熱々のジャムを瓶詰めして出来上り。作りたてのニンジンジャムはあま酸っぱく濃厚でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

温泉に行って汗を流し、いよいよ大宴会「むぎわら蕎麦と水炊きの会」です。ランチをいただいたカフェのご夫妻、地元の未利用資源を生かした商品開発をしている「職彩工房たくみ農産加工所」さんファミリー、道の駅「みなみの里」のみおさん、そして林さんファミリーと大人も子どもも集まりました。まずは林さんが水炊きの鍋奉行。鶏のスープをいただき、鶏肉を食べてから、「むぎわらFARM」の畑で採れたキャベツとねぎ、春菊をいただきます。野菜の旨みが強く甘い。美味しくてたくさんおかわりしました。さらに、「むぎわらFARM」 で収穫した蕎麦の実から林さん自ら打ってくれた蕎麦もいただきました。

どれもおいしく、農と食にこだわる林さんの意志を感じる味わいでした。地元の麦焼酎の飲み比べ、「みなみの里」のあまおうを頬張る子どもたち、おいしいものを食べたり飲んだりしながら、さらに食の話をするぜいたくな宴会でした。みなさまごちそうさまでした。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝は林さんの奥様で管理栄養士みほさんの朝食をいただきます。土鍋の黒ぽんごはん、黒大豆の味噌で作った味噌汁、手作りの梅干しや漬物など朝からしっかりおいしくいただきました。ゆっくりとした朝を過ごして出発。道の駅「みなみの里」で地元の小麦やきな粉などを購入し、朝倉の古都「秋月」へ。こちらでは、国産葛の製造についてお話を伺いました。10代目の高木久助さんが葛掘りに出かけているということで、おばあさまがお話くださいました。国産の本葛にこだわり、伝統的な製法を守ることの難しさ。はじめて見る葛根の大きいこと。そこから7%ほどしか本葛は採れないこと。お店でお抹茶といただいた葛餅の弾力と柔らかさ。漢方薬「葛根湯」で使われる生薬「葛根」の実際を見ることができ、よい体験ができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ランチは秋月でピザカフェをしている「ピッツァなかむら」さんへ。自家製のチーズでピザを作っています。人気のキノコのピザと、干しえびと水菜のトマトソースピザをシェアしていただきました。塩味のきいたチーズとランチビールによく合いました。ごちそうさまでした。

 

 

 最後に朝倉の「えびす酒造」さんへ。こちらでは筑紫平野で採れた大麦、朝倉の水で仕込んだ麦焼酎を試飲販売しています。三年熟成、五年熟成、七年熟成。麦と米麹、麦と麦麹。熟成麦焼酎の味わいは、その熟成期間、原材料によりこんなにも豊かに幅を広げるのかと驚きました。なかなか麦焼酎を飲み比べる機会がなかったので、夢中に試飲してしまいました。(笑)

 

 今回の大人の遠足は、「むぎわらFARM」林さんから広がる食のつながりを堪能する旅となりました。三十代、四十代の世代が地元の素材と向き合い、安心安全はもちろんのこと、美味しくセンスよくカタチにしていることにとても刺激を受けました。昔から当たり前にある食材とどう向き合うのか、暮らしのスタイルを含めてどう提案していくのか。それは、あなたはどう生きたいのかと問いかけられているような気がしました。私にとって改めて自分の暮らしや生き方を顧みる旅になりました。ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。第2回も行えるよう頑張ります。(伊嶋まどか)

 

むぎわらFARM

https://www.mugiwarafarm.com

 

Plantago

https://www.facebook.com/1104Plantago/

 

みなみの里

http://chikuzen-minaminosato.jp

 

廣久葛本舗

http://www.kyusuke.co.jp/

 

えびす酒造

https://www.ranbiki.com

 

 

2019年のご挨拶

2019.1.1
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Tue

あけましておめでとうございます。

ひとつひとつ積み重ねていきます。

今年もよろしくお願いいたします。

atelier ハル:G 伊嶋まどか

「大人の遠足2018秋 京都・伊根リベンジ」レポ

2018.10.16
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Tue

10月の薬膳酒話スペシャル

「大人の遠足2018秋 京都・伊根リベンジ」

舟屋の里、向井酒造杜氏・久仁子さんを囲む夕べ 

2018年10月13〜14日開催レポート

 

 7月に開催予定でしたが悪天候により中止した京都・伊根への大人の遠足。10月は、心地よい秋晴れでの開催となりました。宮津駅に集合してからまずは車で約40分、京丹後市弥栄町にある「Tango Organic Farmer’s Market・キコリ谷テラス」さんにお邪魔してランチをいただきました。

 

  木と土と石でできたお店はとてもかわいらしく、素朴な土壁がとても居心地のよい空間を作っています。店内には地元のオーガニック野菜や野菜、調味料も販売していて、食に興味のある人たちの集いの場となっているそうです。秋の野菜を使ったランチもおいしかった!端境期で旬の野菜が少なくて…というお話でしたが、ニンジンの葉やクレソンなど上手に利用されていてとても勉強になりました。裏庭にはテントがあり、ソファとラグでまったりコーヒータイムも楽しみました。ご主人と奥様はこの土地へ関東から移住されたそうで、地元の方だけでなく、東京から来た私たちの心と体もすっかり癒してくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ランチの後は、宮津に戻り、富士酢で有名な「飯尾醸造」さんへ。社長さんの案内で酢の蔵を見学しました。蔵に近づくとぷーんと香る甘酸っぱい香りが広がっています。こちらでは、50年前から農薬を使わない原料米を自分たちで育てているとのこと。美しい棚田は昔のままの形のため機械が入らない、高齢化で米作りができない契約農家さんから棚田を借り受けて、すべての作業を人の手で行っているそうです。毎年、田植えと稲刈り体験会を開き、蔵人とたくさんのサポーターの方とひとつひとつ手作業で米を収穫。酢にはこの新米のみを使って毎年冬に杜氏が酒蔵で「酢もともろみ(酒)」を仕込むそうです。この作業はほぼ日本酒の工程と同じ。そこからお酢の蔵に移して昔ながらの「静置発酵」により約3カ月の発酵、その後約10カ月の熟成を経て、おいしくまるみのあるお酢に仕上げていく。

昔ながら、手しごと、など簡単に言葉にできない時間と手間と技、そして情熱のいる酢造りのお話を聞きました。見学の後は、お酢の試飲。なんと16種類の飲み比べ。初めての体験でしたが、徐々に体が活性化されていくような気がしました。

 お酢蔵からは天橋立など海を眺めながら再びドライブ、伊根を目指します。230軒の舟屋、130軒の土蔵などが軒を連ねる伊根湾。学生時代を最初に何度も訪れている場所ですが、この海にぴったりとはり付いたようにゆるくまるく穏やかな風景を見ると深い呼吸になります。黄昏どきから日没までのドライブで、今夜のお宿「地魚料理よしむら屋」さんに到着しました。こちらに向井酒造の杜氏向井久仁子さんを迎えて、いよいよ宴会です。

 両肩に何本もの酒瓶を入れた袋を担いで、久仁子さんがやってきました。地元漁師さんでもあるよしむら屋のご主人がテーブルに並びきれないほどの魚料理を振る舞ってくれます。地元の酒と魚での宴は圧巻です。さばのへしこ、今からが旬のいかをはじめ、のどぐろやカワハギなど20種類以上の海の幸と、今や向井酒造の代名詞である赤い古代米を使った「伊根満開」、「京の春」は仕込みの違う純米酒を数種類、常温や燗酒にして楽しみました。いつも明るく元気な久仁子さん、酒づくり、海外での試飲会の話、私との出会いのころなど、話は尽きません。刺身、煮付け、天ぷら、お寿司、唐揚げと地魚尽くしの料理を平らげてみなさん満足げにお部屋に引き上げました。明日朝は、伊根の漁港での「魚選り」と「浜買い」へ、久仁子さんに連れて行ってもらう約束でお開きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早朝6時半の町内無線。伊根浦漁業からの漁の様子が伝えられる放送で目が覚めました。が、全く聞き取れず。この放送から30分後くらいには、港に定置網漁を終えた船が戻ってくるということ。漁師さんやその奥さんたちが戻ってきた船から魚を種類やサイズごとに選り分けていきます。こちらが「魚選り」。私たちもさっそく出かけます。伊根には魚屋さんはないので、地元の人は家庭用や飲食店の仕入れとしてバケツを持って集まってきます。これが「浜買い」。まさにとれたての魚がピチピチと跳ね上がっている現場です。欲しい魚を種類関係なく自分ですくい1つのバケツに入れて、会計係のところに持っていきます。魚は種類ごとにキロいくらの価格がボードに書かれているので、スケールに載せながら会計していくシステム。ベテラン奥さんじゃないと尻込みしてしまいそうだけど、体験してみたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝食の後宿を後にして、地元の漁師さんが自分の船で案内してくれる伊根湾巡り「海上タクシー」に乗船しました。「成洋丸」の船長さんはとってもお話上手で、笑いっぱなしの30分でした。三方を山に囲まれ、外海に面したところにある青島が防波堤の役目を果たしてくれているため、年中穏やかな伊根湾。潮の干満の差も30cmほどしかないそう。だからこそ昔から残る舟屋の歴史があるのです。1階は船のガレージ、2階は道具や魚を干す場、隣に蔵、道を挟んで山側は母屋という暮らしのスタイル。現在は舟屋を改装してお宿やカフェなどにもなっているが保存地区に指定されているため、ノスタルジックな風景は変わらない。「寅さん」「釣りバカ日誌」「ええにょぼ」など映画やドラマ、さまざまな旅番組に登場する伊根はやっぱり海上からも眺めなければ。かつて私もシーカヤックでこの湾を漕ぎました。海から見ることで感じられる暮らしがたくさんありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 旅の最後は「向井酒造」さんへ。伊根唯一の造り酒屋、向井酒造の蔵は海上からも行けますが、本日は陸路で。赤米の酒粕を使ったアイスクリームなどもあり、国内外のお客さまがひっきりなしに訪れていました。皆さんは試飲を楽しみ、私は横目で耐えつつ、酒蔵の風情を楽しみました。久仁子さん、久仁子さんママ、社長である弟さん、お邪魔しました。購入したお酒で、旅の余韻を楽しみますね。その後は、素敵な舟屋でお昼をいただき、しばしぼんやりと海のきらめきと伊根の空気を味わい、一路宮津駅へ。大人の遠足はここまで。今回もたくさんの方のご協力とご縁で楽しく美味しい旅ができました。久仁子さんのお人柄あっての今回の旅の成功です。本当にありがとうございました。(伊嶋まどか)

 

 

 

 

 

 

 

向井酒造

http://kuramoto-mukai.jp

 

 

 

Tango Organic Farmer’s Market・キコリ谷テラス

https://www.facebook.com/TangoOrganicFarmersMarket/

飯尾醸造

https://www.iio-jozo.co.jp

地魚料理よしむら屋/海上タクシー「成洋丸」

http://www.ine-kankou.jp

 

 

「大人の遠足2018春 福島・東和へ」レポ

2018.3.12
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Mon

3月の薬膳茶話スペシャル

「大人の遠足2018春 福島・東和へ」

味噌づくりとフレンチシェフ樋口陽子さんの夕食をいただく 

2018年3月10〜11日開催レポート

 

【atelier ハル:G】 の味噌仕込みワークショップでお世話になっているフレンチシェフ樋口陽子さんの元を訪ねた、今回の大人の遠足は、福島県二本松市東和。まずは、東和の農家さんたちの味噌仕込みを見学しました。

 家族の一年分の味噌を3日間かけて仕込みます。白米を使った麹づくり、大豆の浸水や蒸し、麹と塩と大豆を混ぜる、プロセッサーにかけて家ごとの樽やバケツに分配するなど、作業はみんなで協力して行います。ひと家族の単位が2斗(20升)で7〜8家族分を一度に仕込むので、その量は圧巻。それでもみなさんリーダーの指示に従いながらテキパキと作業されています。一年分の調味料を仕込む、家族のための真剣なお仕事です。このグループには、1カ月前に東京で行った味噌仕込みワークショップで使った大豆の生産者さんも参加されていたので、お会いすることもできました。都会で暮らす私たちにとっても大事な調味料である味噌、その材料の故郷に来たんだなと、こういう出会いは嬉しくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お昼は陽子さんのご自宅で、具たくさん味噌汁とごはんとお漬物。乾杯は地ビールの「ななくさビーヤ」。酵母生きている元気なビールに土地の野菜でしみじみおいしいランチでした。

 

 

 

 

 

 

 昼食後はいよいよ味噌仕込みワークショップです。「これはタカコさんの大豆、こっちはキミコさんの青大豆」と生産者さんの顔を思い浮かべながら、2kg分の味噌を仕込みます。大豆も麹も東和産の「東和スペシャルミックス」。さて、どんなお味に仕上がるでしょうか。発酵の期間は各自の好みなので、気温がぐっと上がるGW辺りを目処にまずは常温で熟成させます。ご自宅の温度変化があまりない涼しいところに置いてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作業の後は日帰り温泉「名目津温泉」へ。東和は花の名所が多いところだそうで、ドライブをしながら案内してもらいました。もちろんまだまだ寒い早春の福島。新芽も花も咲いてはいませんが、静かに春を待つ植物たちの秘めたエネルギーを感じます。4月中旬を過ぎると、梅も桜も一斉に咲き始めるとのこと。緑溢れる季節が待ち遠しいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 本日のお宿は、「農家民宿ゆんた」さんです。ご主人は石垣島からの移住してきた仲里さん。お話ししているとほっこりしてくる穏やかな方です。築200年ほどの古民家を利用した民宿は、ご主人のお人柄とセンスを感じるやすらぎの空間でした。今回はこちらでフレンチシェフ陽子さんのお料理をいただきながら、ご主人も一緒に飲み語らうという贅沢な夜です。野菜はもちろん、ワインや豚肉など食材は地元のものばかり。料理を味わいながら伺う生産者など作り手の思いやお人柄話は、宴をより美味しく楽しくするスパイス。お酒もすすみます。そして、忘れてはならないのが「311」の前夜であるということ。食にまつわる地元のみなさんが勉強会やさまざまなプログラムを立ち上げ、前向きに取り組んでいるというお話も聞くことができました。あれから7年という歳月は、誰しもに平等に流れた時間。私自身ももう一度背筋を伸ばして生きていこうと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日は、地元の道の駅「ふくしま東和」で冬の保存食凍み餅や地元野菜をお買い物。さらに、無農薬無化学肥料で育てた自然米で作る酒蔵「仁井田本家」へ向かいました。「にいだしぜんしゅ」「穏」のシリーズを試飲しました。蔵人さんに若い方が多いのか、明るく快活な雰囲気。田んぼのがっこうやスイーツデーなどいろいろと取り組まれているようでした。

 ランチは、須賀川市の「銀河のほとり」というマクロビオティックレストランで。地元の食材を取り入れたメニューで、食材数の多いレシピに刺激を受けました。

 

 今回参加してくださったのは、オリーブオイルソムリエの森山陽子さん。夕食の席でプチオリーブオイルテイスティングもでき、本当にありがとうございました。お陰さまで、少人数で小回りよく「食」にまつわる楽しく美味しい旅ができました。

 

 

 

 樋口陽子さんから繋いでいただいた福島・東和とのご縁。ゆるゆると長く紡いでいけたらいいなと思っています。大人の遠足福島編の第2回も開催したいと考えていますので、ご興味ある方はぜひ!(伊嶋まどか)

 

樋口陽子さんのwebサイト

http://soleil-yoko.blogspot.jp

農家民宿ゆんた

http://sansanfarm.com

仁井田本家

https://www.kinpou.co.jp

新年のご挨拶

2018.1.1
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Mon

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

atelier ハル:G 伊嶋まどか

 

「有機野菜といちじく狩り」「手前味噌の米と大豆」の畑を訪ねてレポ

2017.6.20
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Tue

 10/1(日)の「有機野菜といちじく狩り、お昼ごはん」ツアー。大人の遠足をコンセプトに、今年で4回目(初年度台風の影響で中止)の開催を予定しています。私たちが訪れるのは、収穫最盛期の秋。まさにベストシーズンです。元気に育った大地の恵みを仲間とともに味わい楽しむ時間はかけがえのないもの。そのお祭りを支えてくれているのは、農家さんたちの日々。野菜や果樹の成長を見守り、天候不順、害虫・雑草対策などなどさまざまなことに取り組んでいます。農家さんと繋がるツアーをするなら、いい時も悪い時も応援したい。収穫時だけでなく、できれば一緒に作業もしたい。常から思っていることですが、なかなか畑にお邪魔することもできないままでした。今回、匝瑳市の服部さんのいちじく畑、山武市の完一さんの有機野菜畑、そして、同じく山武市のミノワライスフィールドさんの合鴨農法の田んぼを訪ねることができました。ミノワライスフィールドさんは、手前味噌ワークショップで大豆や米麹を提供してくださっている農家さんです。

あいにくの天候で、見ただけ、でしたが、それぞれの愛情を受けた田畑はとても清々しいものでした。今年は梅雨に入っても雨が少ないようですが、順調に育って農家さんたちの努力が報われ、ツアーやワークショップも開催できるとよいなと願うばかりです。作業を手伝うどころか、お邪魔しただけになってしまいましたが、今後の展開も含めて、またゆるっとお訪ねしたいと思っています。


服部さんのいちじく畑。小さな実を付けはじめた。まずはホッとした、と服部さん。

天敵カミキリムシ。幹の中に入り、樹を弱らせる。

カミキリムシが幹の中を侵入すると木屑が。弱った樹は挿木の苗と植え替えることも。

まだ背丈も低い。梅雨と夏を越え大きく育つ。ともに、雑草退治も必要。

完一さんのビニールハウスのいちじく。香りが強い。

なぜかこの樹だけ実がたくさんついた。収穫まで2カ月。お盆明けかな。

ジャングルのようなハウスで、インゲンとトマトを採ってくれた。そのままモシャモシャ旨い。

素敵なデッキ登場。7/8には泥まみれ畑音楽フェスが開催されるとのこと。

キャンプ場「有野実苑」の農家レストランでランチ。

完一野菜をはじめ、地元の食材がふんだんに使われている。

目にも舌にも美しい。ドライバーであったことが悔やまれる…

デザートも土地の果物で。愛情が感じられるお料理。ごちそうさまでした!

ミノワライスフィールドさんの合鴨農法の田んぼ。

毎年春に鴨主を募集。収穫が終わる年末前に、米と鴨肉が送られてくる。

ミノワライスフィールドさんが主宰している山武田んぼアート。まもなく見頃を迎えるそう。

逃げ出さないのか心配になるほど自由。田んぼを泳ぎ回り、ちゃんと休憩もとる鴨たち。

雨の畑田んぼ巡りでしたが、緑が美しく、また雨音さえも癒しでした。今回はじめて訪れたキャンプ場「有野実苑」さんをはじめ、作り込み過ぎていない遊び場がたくさんあるのが魅力です。自然の中にただいるだけで、感じ取れることがたくさんあります。秋のツアーは収穫体験ですが、収穫とはまた違う、自然と遊ぶ大人の遠足ができたらいいなーと思いました。(伊嶋まどか)

 

 

 

お茶摘みツアー後日「和紅茶づくり」レポ

2017.6.13
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Tue

手作り和紅茶

 

 摘んだ茶葉は、現地では緑茶に、そして、持ち帰ったものは紅茶にしてみてくださいとのことで、さっそくの作業。摘んだ茶葉を持ち帰り、室内で軽く干した後、茶葉を揉みます。洗濯板を使うとよいと教えてもらったのですが、残念ながら手元になかったので、木のまな板の角を使って、最初はやさしく、徐々に強くこすり揉み。1時間ほど格闘していると、葉の色が徐々に茶色に。そして、青臭さの中に華やかな紅茶の香りが感じられるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バットに移して濡らしたふきんを被せて1時間半。常温(この日は22~23度)で待ちます。この間に茶葉の発酵が進みます。茶葉の色が明らかに変化して赤褐色になってきました。

 

 

 

 

 

 ホットプレート110〜120度で乾燥ということで、プレートではなく、オーブンで120度設定、様子を見ながら茶葉をかき混ぜて15分くらい乾燥させました。徐々に黒く縮れて甘い香り。翌朝、飲んでみました。やわらかい風味でほのかな紅茶の香り。甘く、心地よい味わいです。そこには緑茶の苦味は全く感じられません。不思議ですね。

 

 

 

 

 

 

 緑茶から和紅茶へ。工程を変えただけで違うお茶になりました。薬膳では、緑茶は清熱といい、体の余分な熱を冷ます力があり、紅茶は温め、内臓を温めると考えます。同じ茶葉で発酵を加えたことで性質が大きく入れ替わる不思議。和紅茶づくり、アトリエ作業ですが、ひとりでとても楽しみました。

(伊嶋まどか)

 

 

「梅ヶ島温泉お茶摘み&トレッキングツアー」レポ

2017.6.13
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Tue

 静岡県静岡市の梅ヶ島温泉で開催された「地域密着型茶摘みと安倍川源流トレッキング」ツアーに参加しました。この企画は、地域づくりをコンセプトに参加者みんなで梅ヶ島温泉ファンになろうというもの。東京農業大学の先生と学生、また、都市農村交流コーディネーターであり、梅が島の「隠れ茶を守る会」代表でもある齋藤雅子さんを中心に、梅が島の魅力と課題を探ります。20代の学生から私の両親を含む高齢者まで世代も幅広く、また、ドイツ人の旅行者や日本に交換留学で来ている学生さんなど国際色もあり、同時通訳のように英語と日本語が交わされる風景も刺激的でした。

 

 

 さて、私の興味は食と自然と癒し。今回は、はじめて茶摘み&手揉みを体験しました。おいしい緑茶の栽培環境の条件である「寒暖の差が大きい」「日照時間が少ない」「水はけがよい」が整っているという梅が島ですが、標高が高い地域のため一般的な新茶の収穫時期より1カ月ほど遅れます。そのため、通常の一番茶「新茶」という扱いにはならず、品質と価格が見合わないのだそう。高齢化などもあり、耕作放棄茶畑が多いのが現状なのだそうです。

 茶摘みは、「一芯二葉」が基本ということで、早速茶畑に入り、新芽を探します。小さな虫や足下からヒルが入ることもあるらしく、完全武装。ズボン裾は靴下に入れて、足下にはヒル除けの塩水を振りかけます。黄浅緑の新芽はすくっと伸びていて美しいのですが、最初は行きつ戻りつ茶畑の中をうろうろ。地元の茶農家さんである「師匠」は動かずどんどん摘んでいきます。お天気に恵まれ、鶯たちの声を聞きながらの茶摘みは集中すればするほど心地よく癒されました。

 その後は手揉み作業。電子レンジで蒸したあと、ホットプレートで水分を飛ばしながら、茶葉をもみます。力強く揉み、プレートにひろげて乾燥させるを繰り返す作業、思いのほか時間と根気がいりましたが、ひろがる茶香のなか、みなさんとお話ししつつ楽しみました。摘んで揉んだばかりのお茶をひとつまみ、茶碗に入れて試飲。一煎、二煎、三煎、味と香りの違いを感じて茶葉もいただきます。甘味、苦味、清涼感など、静かに変化する様を舌の上で感じるお茶の飲み方も新鮮でした。

 

安倍川餅

 今回の宿泊はペンション「くさぎ里」さん。ご主人、息子さんには大変お世話になりました。温泉もあり、お食事もどれもすべておいしかったです。地元の食材を使い、気取りのない無理のない献立は私好み。味付けもシンプルな薄味のため、食材の味がわかります。やまめ、あまご、スルガエレガント(柑橘)、山椒、安倍川餅、わさび餅、こんにゃく、のびる、柿の葉、紅葉、茶葉、よもぎの葉、たけのこ、猪肉、鹿肉、そば、地いも、朴葉、梅などなど。里山の恵みを堪能させていただきました。ごちそうさまでした。

 

 

 

カエデの森

 翌朝は、安倍川源流トレッキングです。水の湧き出る場所へ向かいます。静岡県静岡市と山梨県身延町との県境から1時間半ほどのコースで晴天にも恵まれたので、楽しいお散歩となりました。農大の先生やスタッフの方は山の動植物にも詳しく、木のお話をたくさん聞くことができました。新緑が美しく、深く深く呼吸して体の中に留めておきたいほどおいしい空気、野鳥やカエルの声、静かに流れる川の音。途中、小さな蝉を発見。「エゾハルセミ」というこの時期にいる蝉だそうです。また、水源地近くは、「オオイタヤメイゲツ」など多種類のカエデの巨木が立ち並び、美しい葉影を作っていました。カエデの種類、一度にこんなに見たのははじめてです。季節の花、風の香り、生き物の声、五感を整え癒してくれました。

 

 最後に標高1000mの「天空の茶畑」へ。見学とランチ、お茶の講習などを受けます。遠く駿河湾を望む山の上の茶畑。周囲の山の茶畑も見下ろすことができ、その景色は緑のマチュピチュのよう。お外ごはんが大好きな私としては、ここでのランチも最高でした。1泊2日という限られた時間の中で、たくさんの学び、発見、感動、癒しがありました。もっともっと個人的には掘り下げたい、ゆるゆると楽しみたいこともありますが、またのお楽しみに。齋藤ご夫妻をはじめ、みなさま充実した2日間をありがとうございました。                   

  (伊嶋まどか)

ツアーなどお問い合わせは、隠れ茶を守る会 まで、お願いします。

 

隠れ茶の里

師匠

茶摘み

一芯二葉

隠れ茶の里

手揉み

手揉み

緑茶

わさび餅

やまめ蒲焼き

猪鍋

こんにゃく刺

柿、艾、茶葉などの天ぷら

やまめの炭火串焼き

朴葉に包んだお弁当

天空の茶畑にてランチ

安倍川源流トレッキング

カエデ

川のはじまり

ポコポコと

そして、流れる

安倍川源流トレッキング

更紗灯台(サラサドウダン)

安倍川源流トレッキング

天空の茶畑

駿河湾は見えるかな

景色を眺めてランチ

天空の茶畑でお茶WS

 

 

2017年ご挨拶

2017.1.1
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Sun

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3月の薬膳食話スペシャル

2016.5.29
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CIMG4725今年はじめてアトリエの出張ワークショップは東中野の『ビストロソレイユ』にお邪魔しての、3月「薬膳食話スペシャル」。そのテーマは、おいしい大豆と麹、塩で我が家の手前味噌を作ろう、でした。

 

お店に入るとテーブルクロスの上には材料と作業で使うための空き瓶が並んでいます。さっそくみなさんエプロンをつけて手を洗い準備を整えます。この日のウェルカムドリンクはまだ3月ということで、花粉症や水っぽい鼻水、咳やたん、くしゃみなどを意識してブレンドしたもので、ルイボスティーをベースに、しそやシナモンの香りがたつホッとひと息つく薬膳茶でした。

 

今回は使う素材は、ソレイユの樋口陽子さんにそろえていただいたものです。フレンチのお店なのですが、素材にこだわっておいしいものをたくさん知っている方ですからワインのことから、おだしのとり方まで、彼女のお話はいつでもとても興味深いです。

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さて、大鍋で茹でた大豆は千葉県山武市『ミノワライスフィールド』の千葉県在来種「小糸在来」、麹は同じミノワライスフィールドの合鴨農法・無農薬のお米「かもまい」を使った特製麹、塩は「大地を守る会」から メキシコ、オーストラリアの天日塩ににがりを加えたものを、日本で昔ながらの平釜で煮詰めて再結晶させた製品を使用しました。こだわりたい方はお塩も国産の価格の高いものでもかまいませんという説明もありましたが、今回はふだん使いの調味料ということで材料費もそれを意識してバランスを考えていただいたことがわかります。日本人にとってなじみの深い発酵食品は、体の免疫力を高め、肌や腸の調子を整えると言われています。薬膳・漢方では、味噌は「鹹味(かんみ・塩辛い味)」、「腎」を養う食材と考えられています。「腎」を養うことは、アンチエイジングに大切なことという説明もありました。

 

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手順説明をして作業開始です。まずは“塩切り”といって麹と塩を袋の中でよく混ぜます。そしてさらに大豆の袋に加えてまんべんなく混ぜます。熱すぎると麹がダメになるので、ほのかにまだあたたかいくらいの温度です。さわると立ち上る香りもあまくて、つい「美味しそう〜」の声もあがります。茹でた大豆は張りがあってツヤツヤ、実際に食べてみるとびっくりするほど甘いです。

 

よく混ぜたらビニールに小分けして、手や空き瓶を使って大豆を潰していきます。最初はやわらかいので簡単そうに見えますが、まんべんなく手作業で潰すのは意外と大変。夢中で作業していて汗だくになる人もいました。うす茶色だった袋の中身は潰されて白っぽく見えるようになりました。美味しい味噌のために力を出して頑張ります。みんなでわいわい話したり、進み具合をお互いに見たりして、ときには協力しながら作業をするのは楽しいです。

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IMG_4956そしてランチタイムでは昨年ソレイユのワークショップに参加して作ったアトリエのお味噌の味見と、樋口陽子さんの手作り味噌のとん汁、ミノワライスフィールドの「かもまい」を大豆のゆで汁で炊いたご飯をいただきました。アトリエから持ち込んだお味噌は深みがあって美味しい仕上がりで大好評でした。お持ち帰りした味噌はまったく同じ材料でも発酵する場所や時間によって味が変わるそうで、ひと月ごとに味見をして確認してみてくださいと説明がありましたが、お好みの発酵状態を調整できるというのも手作り味噌の魅力のひとつです。ご飯も具沢山のとん汁、お漬け物も、身体にしみわたるやさしい美味しさでした。

 

帰宅後発酵させる容器に詰め替えて、美味しいお味噌になるように待ちます。どんなお味噌が出来あがるのかとても楽しみです。おみやげに用意した本日の薬膳茶もお持ち帰りいただきました。アトリエでのワークショップも毎月行っています。お時間があえばぜひいらしてみてください。

(スタッフN)

 

追記 7月9日に『ビストロソレイユ』にて手前味噌自慢大会を企画しています。みなさんふるってご参加ください!(味見専門の参加も歓迎です)

 https://halu-g.jp/?post_type=news&p=1877

 

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◆ケータリング・ビストロ 「ソレイユ」

 http://www5b.biglobe.ne.jp/~Y-Soleil/index.html

◆ミノワライスフィールド

 http://www.3rinsha.com/blog/

 https://www.facebook.com/minowaricefield/

◆アトリエハル:G

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