10/1(日)の「有機野菜といちじく狩り、お昼ごはん」ツアー。大人の遠足をコンセプトに、今年で4回目(初年度台風の影響で中止)の開催を予定しています。私たちが訪れるのは、収穫最盛期の秋。まさにベストシーズンです。元気に育った大地の恵みを仲間とともに味わい楽しむ時間はかけがえのないもの。そのお祭りを支えてくれているのは、農家さんたちの日々。野菜や果樹の成長を見守り、天候不順、害虫・雑草対策などなどさまざまなことに取り組んでいます。農家さんと繋がるツアーをするなら、いい時も悪い時も応援したい。収穫時だけでなく、できれば一緒に作業もしたい。常から思っていることですが、なかなか畑にお邪魔することもできないままでした。今回、匝瑳市の服部さんのいちじく畑、山武市の完一さんの有機野菜畑、そして、同じく山武市のミノワライスフィールドさんの合鴨農法の田んぼを訪ねることができました。ミノワライスフィールドさんは、手前味噌ワークショップで大豆や米麹を提供してくださっている農家さんです。
あいにくの天候で、見ただけ、でしたが、それぞれの愛情を受けた田畑はとても清々しいものでした。今年は梅雨に入っても雨が少ないようですが、順調に育って農家さんたちの努力が報われ、ツアーやワークショップも開催できるとよいなと願うばかりです。作業を手伝うどころか、お邪魔しただけになってしまいましたが、今後の展開も含めて、またゆるっとお訪ねしたいと思っています。
 服部さんのいちじく畑。小さな実を付けはじめた。まずはホッとした、と服部さん。 |
 天敵カミキリムシ。幹の中に入り、樹を弱らせる。 |
 カミキリムシが幹の中を侵入すると木屑が。弱った樹は挿木の苗と植え替えることも。 |
 まだ背丈も低い。梅雨と夏を越え大きく育つ。ともに、雑草退治も必要。 |
 完一さんのビニールハウスのいちじく。香りが強い。 |
 なぜかこの樹だけ実がたくさんついた。収穫まで2カ月。お盆明けかな。 |
 ジャングルのようなハウスで、インゲンとトマトを採ってくれた。そのままモシャモシャ旨い。 |
 素敵なデッキ登場。7/8には泥まみれ畑音楽フェスが開催されるとのこと。 |
 キャンプ場「有野実苑」の農家レストランでランチ。 |
 完一野菜をはじめ、地元の食材がふんだんに使われている。 |
 目にも舌にも美しい。ドライバーであったことが悔やまれる… |
 デザートも土地の果物で。愛情が感じられるお料理。ごちそうさまでした! |
 ミノワライスフィールドさんの合鴨農法の田んぼ。 |
 毎年春に鴨主を募集。収穫が終わる年末前に、米と鴨肉が送られてくる。 |
 ミノワライスフィールドさんが主宰している山武田んぼアート。まもなく見頃を迎えるそう。 |
 逃げ出さないのか心配になるほど自由。田んぼを泳ぎ回り、ちゃんと休憩もとる鴨たち。 |
雨の畑田んぼ巡りでしたが、緑が美しく、また雨音さえも癒しでした。今回はじめて訪れたキャンプ場「有野実苑」さんをはじめ、作り込み過ぎていない遊び場がたくさんあるのが魅力です。自然の中にただいるだけで、感じ取れることがたくさんあります。秋のツアーは収穫体験ですが、収穫とはまた違う、自然と遊ぶ大人の遠足ができたらいいなーと思いました。(伊嶋まどか)

手作り和紅茶
摘んだ茶葉は、現地では緑茶に、そして、持ち帰ったものは紅茶にしてみてくださいとのことで、さっそくの作業。摘んだ茶葉を持ち帰り、室内で軽く干した後、茶葉を揉みます。洗濯板を使うとよいと教えてもらったのですが、残念ながら手元になかったので、木のまな板の角を使って、最初はやさしく、徐々に強くこすり揉み。1時間ほど格闘していると、葉の色が徐々に茶色に。そして、青臭さの中に華やかな紅茶の香りが感じられるようになりました。



バットに移して濡らしたふきんを被せて1時間半。常温(この日は22~23度)で待ちます。この間に茶葉の発酵が進みます。茶葉の色が明らかに変化して赤褐色になってきました。



ホットプレート110〜120度で乾燥ということで、プレートではなく、オーブンで120度設定、様子を見ながら茶葉をかき混ぜて15分くらい乾燥させました。徐々に黒く縮れて甘い香り。翌朝、飲んでみました。やわらかい風味でほのかな紅茶の香り。甘く、心地よい味わいです。そこには緑茶の苦味は全く感じられません。不思議ですね。

緑茶から和紅茶へ。工程を変えただけで違うお茶になりました。薬膳では、緑茶は清熱といい、体の余分な熱を冷ます力があり、紅茶は温め、内臓を温めると考えます。同じ茶葉で発酵を加えたことで性質が大きく入れ替わる不思議。和紅茶づくり、アトリエ作業ですが、ひとりでとても楽しみました。
(伊嶋まどか)
静岡県静岡市の梅ヶ島温泉で開催された「地域密着型茶摘みと安倍川源流トレッキング」ツアーに参加しました。この企画は、地域づくりをコンセプトに参加者みんなで梅ヶ島温泉ファンになろうというもの。東京農業大学の先生と学生、また、都市農村交流コーディネーターであり、梅が島の「隠れ茶を守る会」代表でもある齋藤雅子さんを中心に、梅が島の魅力と課題を探ります。20代の学生から私の両親を含む高齢者まで世代も幅広く、また、ドイツ人の旅行者や日本に交換留学で来ている学生さんなど国際色もあり、同時通訳のように英語と日本語が交わされる風景も刺激的でした。
さて、私の興味は食と自然と癒し。今回は、はじめて茶摘み&手揉みを体験しました。おいしい緑茶の栽培環境の条件である「寒暖の差が大きい」「日照時間が少ない」「水はけがよい」が整っているという梅が島ですが、標高が高い地域のため一般的な新茶の収穫時期より1カ月ほど遅れます。そのため、通常の一番茶「新茶」という扱いにはならず、品質と価格が見合わないのだそう。高齢化などもあり、耕作放棄茶畑が多いのが現状なのだそうです。
茶摘みは、「一芯二葉」が基本ということで、早速茶畑に入り、新芽を探します。小さな虫や足下からヒルが入ることもあるらしく、完全武装。ズボン裾は靴下に入れて、足下にはヒル除けの塩水を振りかけます。黄浅緑の新芽はすくっと伸びていて美しいのですが、最初は行きつ戻りつ茶畑の中をうろうろ。地元の茶農家さんである「師匠」は動かずどんどん摘んでいきます。お天気に恵まれ、鶯たちの声を聞きながらの茶摘みは集中すればするほど心地よく癒されました。
その後は手揉み作業。電子レンジで蒸したあと、ホットプレートで水分を飛ばしながら、茶葉をもみます。力強く揉み、プレートにひろげて乾燥させるを繰り返す作業、思いのほか時間と根気がいりましたが、ひろがる茶香のなか、みなさんとお話ししつつ楽しみました。摘んで揉んだばかりのお茶をひとつまみ、茶碗に入れて試飲。一煎、二煎、三煎、味と香りの違いを感じて茶葉もいただきます。甘味、苦味、清涼感など、静かに変化する様を舌の上で感じるお茶の飲み方も新鮮でした。

安倍川餅
今回の宿泊はペンション「くさぎ里」さん。ご主人、息子さんには大変お世話になりました。温泉もあり、お食事もどれもすべておいしかったです。地元の食材を使い、気取りのない無理のない献立は私好み。味付けもシンプルな薄味のため、食材の味がわかります。やまめ、あまご、スルガエレガント(柑橘)、山椒、安倍川餅、わさび餅、こんにゃく、のびる、柿の葉、紅葉、茶葉、よもぎの葉、たけのこ、猪肉、鹿肉、そば、地いも、朴葉、梅などなど。里山の恵みを堪能させていただきました。ごちそうさまでした。

カエデの森
翌朝は、安倍川源流トレッキングです。水の湧き出る場所へ向かいます。静岡県静岡市と山梨県身延町との県境から1時間半ほどのコースで晴天にも恵まれたので、楽しいお散歩となりました。農大の先生やスタッフの方は山の動植物にも詳しく、木のお話をたくさん聞くことができました。新緑が美しく、深く深く呼吸して体の中に留めておきたいほどおいしい空気、野鳥やカエルの声、静かに流れる川の音。途中、小さな蝉を発見。「エゾハルセミ」というこの時期にいる蝉だそうです。また、水源地近くは、「オオイタヤメイゲツ」など多種類のカエデの巨木が立ち並び、美しい葉影を作っていました。カエデの種類、一度にこんなに見たのははじめてです。季節の花、風の香り、生き物の声、五感を整え癒してくれました。
最後に標高1000mの「天空の茶畑」へ。見学とランチ、お茶の講習などを受けます。遠く駿河湾を望む山の上の茶畑。周囲の山の茶畑も見下ろすことができ、その景色は緑のマチュピチュのよう。お外ごはんが大好きな私としては、ここでのランチも最高でした。1泊2日という限られた時間の中で、たくさんの学び、発見、感動、癒しがありました。もっともっと個人的には掘り下げたい、ゆるゆると楽しみたいこともありますが、またのお楽しみに。齋藤ご夫妻をはじめ、みなさま充実した2日間をありがとうございました。
(伊嶋まどか)
ツアーなどお問い合わせは、隠れ茶を守る会 まで、お願いします。
 隠れ茶の里 |
 師匠 |
 茶摘み |
 一芯二葉 |
 隠れ茶の里 |
 手揉み |
 手揉み |
 緑茶 |
 わさび餅 |
 やまめ蒲焼き |
 猪鍋 |
 こんにゃく刺 |
 柿、艾、茶葉などの天ぷら |
 やまめの炭火串焼き |
 朴葉に包んだお弁当 |
 天空の茶畑にてランチ |
 安倍川源流トレッキング |
 カエデ |
 川のはじまり |
 ポコポコと |
 そして、流れる |
 安倍川源流トレッキング |
 更紗灯台(サラサドウダン) |
 安倍川源流トレッキング |
 天空の茶畑 |
 駿河湾は見えるかな |
 景色を眺めてランチ |
 天空の茶畑でお茶WS |