4月の薬膳菜話「春の野草と野菜」

4月の薬膳菜話「春の野草と野菜」

2015.4.15 Wed

CIMG3770IMGP1146桜があっという間に咲き散り、アトリエワークショップも新年度です。4月は薬膳菜話「春の野草と野菜」ということで、熊本県の清和高原から野草と野菜がたくさんやってきました。さまざまな種類の緑色が鮮やかです。

 

初日は穏やかな陽射しの日曜日、翌日は春が入口で後ずさりしてしまったような寒さで、季節の変わり目を実感するワークショップとなりました。ウェルカムドリンクは、ローズや梅、桜、よもぎなど華やかな薬膳茶に、いい日和の初日は、菊花やクコ、緑茶などの薬膳茶で清熱、肌寒い2日目は、紅茶になつめ、陳皮などの温め薬膳茶をご用意しました。

 

はじめに薬膳の基本的な考え方である「五味」から、春の野菜や野草の特長と役割についてお話がありました。そして、「陰陽五行」に基づいた、春の心と体の状態について、より詳しい内容を学びました。春は「肝」が活発に働くことで、「心」や「脾」に影響がでることがあること。その具体的な不調の内容を学び、暮らしを工夫することなどの説明がありました。寒暖の差が激しくて身体のバランスを崩しがちなこの時期が少しでも過ごしやすくなるとうれしいですね。

 

 

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 おすすめの食材の詳しい説明のあと、みなさんで薬膳ドレッシングを作りました。あまりなじみのない「さんざし粉」は、試しになめていただきました。微妙な表情の面々。そのままではあまり美味しいというものではなかったようですね、笑。早速、すり鉢で白ごまやよもぎ粉などをすり、さんざし粉、味噌、ヨーグルトなどを加えていきました。でき上がりをなめてみると「美味しいです!」と笑顔です。白ごまのいい香りが食欲をそそります。

 

テーブルには、せり、タンポポ、クレソン、のびる、ユキノシタ、かんぞう、あさつき、たらのめ、ラディッシュ、ベビーリーフなどが並びます。味見をすると、寒暖の差がある水のきれいなところで育った清和の野草は味も食感もひきしまっていて力強いという印象です。今回は、薬膳煮豚と旬のひじきを加えて、ライスペーパーで春の生春巻きをそれぞれご自身で巻いていきます。みなさんお好きな具材と作りたてのドレッシングを手巻きしていただきました。ブーケのように彩りも美しいもの、たくさん入ってパンパンのもの、食感を考えて工夫したもの、個性あふれる生春巻き。不思議なことにいざ巻いてしまうと野草たちの苦みや辛みなどの強い個性よりも、素材のまとまったチームワークのよさが活きてとても食べやすく、ドレッシングともよく合い、美味しく楽しく、そして、たくさん食べました。さくさくぱりぱりとさわやかないい音が響きました。

 

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4月の香りはカモミール・ローマン、レモン、シダーウッドです。思考をすっきりさせ心を穏やかに整えて呼吸や消化吸収を促すことを意識したブレンドです。カモミールは民間療法にも利用されてきた植物で、アレルギー症状の緩和にも用いられています。プチマルシェは熊本の清和高原から元気いっぱいな野草、野菜と、「食彩工房たくみ」の濃厚ジュースと長崎県産原木しいたけと静岡県産乾燥キクラゲでした。

次回5月ワークショップは10日(日)、11日(月)「薬膳茶話」です。連休明けの予定にぜひ加えていただければと思います。お待ちしております!

(スタッフN)

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