9月初旬にアトリエハル:G念願の「いちじく狩りとお昼ごはん」ツアーを行いました。前週まで雨、雨、雨でしたが、この日は奇跡的な晴天。爽やかな1日になりました。
集合場所は、JR錦糸町駅近くの錦糸公園。朝早い集合でしたが、みなさん時間通りに集まってくださり、予定通りの出発です。匝瑳市のいちじく畑までは、約2時間。バスの中では、薬膳・漢方ワークショップということで、薬膳スープを配りました。鶏手羽、干し椎茸、高麗人参、なつめなど15種類ほどの食材をじっくりと煮詰めた濃厚な参鶏湯風スープは、この日いただく旬の恵みがしっかりと心と体に吸収されることを願って用意しました。お味はいかがでしたか。
いよいよ、匝瑳市の服部さんのいちじく畑に到着です。先週まで天気が不安定だったため、残念ながら完熟した果実がいっぱい(!)という状態ではなかったですが、畑に着くと、あまーいいちじくの香りが広がっています。採りごろのいちじくの説明を受け、ビニールの手袋をして、大人19名、5歳の男の子2名でのいちじく狩りスタート。畑の中を歩きながら、それぞれ美味しそうな果実を探します。さながら宝探し状態。子どもたちは虫取り網をもって、バッタやカエルを追いかけます。果実の後は、服部さんから説明を受けて、若葉を収穫します。若葉は、お湯を注ぐだけで、独特の甘い香りとほのかな苦味、そして、いちじくの持つ整腸作用と嬉しい、おいしいハーブティーになるのです。みなさん、ご自宅でいちじく葉茶飲んでみたでしょうか。青空のもと、少し暑いぐらいの畑タイムでした。
さて、再びバスに乗り、今度は山武市の完一さんの有機野菜畑へとドライブです。到着すると、すでに完一さんと奥さんが、蒸し野菜を仕込んでくださっていました。「お腹空いたー」という子どもたちにも少し我慢していただき、まずは畑で収穫体験です。完一さんのお話では、先週までの不安定な天候に、やはり作物は不調とのことでしたが、万願寺とうがらしや空芯菜の畑では十分収穫を楽しめました。みんなで列を作ってふかふかの畑の土を踏みしめての作業は楽しかったですね。作業の終わりに、長い棒(3メートル以上かな?)がどこまで畑の土の中に入るか、というクイズがありました。結果は(!?)驚きでしたね。
そして、お待ちかねのランチタイムです。服部さんのキッチンカーも合流して、いちじくを使ったスペシャルランチと完一さんの有機野菜たっぷりのBBQが始まりました。このツアー、なぜかとても呑んべいさんが多く(笑)さっそくあちこちで乾杯です。また、お客さまが持ってきたソーセージや魚などを、奥さんを中心にみなさん次々と焼いてくれるので、宴会テーブルには美味しい食材と美味しいお酒がずらりと並びました。途中、畑のお仕事をされている若い方たちも加わり、にぎやかで楽しい宴となりました。完一さんの畑の地下水も味わっていただけましたか。空気も水もおいしく、心と体がどんどん元気になっていくようなひとときでした。
(menu)
*いちじくのジャーカクテル
*いちじくカレー、ココナッツミルク入り
(生いちじく、パプリカのサラダ、手羽元のいちじく煮など)
*旬菜バーベキュー
(じゃがいも、にんにく、かぼちゃ、万願寺とうがらし、かぼちゃ、丸なすなど)
*いちじく若葉茶といちじくのコンポート
最後は、有機野菜やいちじくを使った加工品、濃厚なニンジンジュース、落花生など、畑の恵みをお買い求めいただき、いちじくを1パックお土産にいただいてバスに乗り込みました。遊び疲れて、おなかもいっぱい、お酒も効いたのか帰りのバスはみなさんぐっすりと。あっという間に解散場所・錦糸公園に到着しました。みなさん、今回のツアー、いかがでしたでしょうか。台風による塩害で泣く泣くツアーを中止した昨年のリベンジ、私たちスタッフも毎日天候が気が気ではなかったですが、よいお天気に恵まれ、みなさんの楽しそうな笑顔を見て、たっぷりと元気をいただきました。
いちじくの季節はあと少し。旬の恵みをしっかりと味わい、感謝したいですね。今回のようなツアーを「また開催してほしい!」というリクエストをいただきました!来年のいちじく狩りはもちろん、その前にまた大人の遠足をしましょう。もちろん、おいしいものを目指して(笑)。今度はもう少し、薬膳・漢方のお話を盛り込まなければですね(苦笑)。
開催にお力を貸してくださった、服部素子さん、齊藤完一さん、奥さま、そして、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。自然相手のお仕事の大変さ、そして、素晴らしさを再認識したツアー企画でした。今後ともよろしくお願いいたします!(伊嶋まどか)