7月の薬膳菜話「美しく花咲くとき」

7月の薬膳菜話「美しく花咲くとき」

2014.7.17 Thu

 

CIMG2897ムシムシした梅雨の晴れ間。今回は日曜日、月曜日と2回のワークショップを行いました。平日の午前中、はじめての試みでしたが、平日だから参加できるという方もいるので、これからも平日WSの回も作っていきたいなと思います。

 

さて、今回のテーマは野菜です。これからの季節、夏野菜がおいしい時期ですね。旬のものを食べることが、そのときの心と体にもっとも適しています。気温・湿度が高いので、水気の多くほてった体を冷やしてくれるきゅうりやとうがんなどのウリ科の野菜、ビタミンCたっぷりのトマト、気力を与えてくれるとうもろこしやじゃがいもなど、潤いたっぷりの黒きくらげなど、食材も色とりどりで豊富です。

 

夏の暑さに対抗するために、夏野菜は比較的体を冷やすものが多いのですが、現代の私たちは、エアコンがきいている部屋で過ごすことが多く、夏は意外に体の芯が冷えていることが多いのです。そこで、しょうがやにんにく、ねぎや香菜など、香味野菜や薬味を上手に利用することが大切だとお話ししました。

 

「ちょい薬膳」では、実際に旬の野菜を味わっていただき、今回初挑戦の「プチマルシェ」では、目利きのプロが選んだ野菜を購入・お持ち帰りいただきました。お土産の小袋と組み合わせて、ご自宅でも薬膳を味わっていただけたらと思います。

 

薬膳茶では、冷え体質(体調)か、熱体質(体調)か、顔や舌を見たり、体質チェックをしたりして、ご自身で判断していただき、夏バテ対策のお茶か、夏冷え予防のお茶か、どちらかを作っていただきました。

 

IMG_1610IMG_1613 さてさて、「ちょい薬膳」で試食していただいた「とうがんの煮物」ですが、実は五行説のひとつ五色の食材が入っています。青は香菜、赤はクコの実、黄はとうもろこし、白はとうがん、黒はきくらげ。さらに、あさりと豚肉が入り、うま味たっぷりで味に深みがつきました。実は、利尿作用が高い、とうがんの皮、とうもろこしのヒゲも加えて一緒に煮込んだので、むくみ予防にもよいですよ。

 

野菜の回、私もとっても楽しかったです。今度は果物の回もやってみたいですね。プチマルシェも、またオープンしたいと思います。

 

アトリエ 伊嶋まどか

 

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