台風の影響で突然の雨や風、ムシムシとした日和でしたが、7名の参加者さん全員がお越しくださり、8月の薬膳茶話がはじまりました。
何度も参加してくださっている方、はじめましての方、それぞれ薬膳や漢方に対する理解やイメージは異なるのですが、まずは身近なお話として、夏の終わりの心と体の状態についてお話ししました。夏の終わりは、自然界が「動」から「静」に移り変わるころ。夏の間、フル稼働していた心身にゆとりをもたせて、しっかりと休息や栄養をとることが大切です。
漢方の基本のお話、また、「医食同源」ならぬ「医香同源」という考え方らから、五行説に基づいたアロマのお話を少ししました。これからの季節、喉のはれや痛み、鼻風邪など、呼吸器系のトラブルが多いときです。アトリエでもユーカリやセージなど殺菌抗菌力のある精油を用いました。
薬膳茶は、リッラクス効果の高いローズやハイビスカス、ジャスミンなどの花、キウイフルーツなど、程よい酸味や甘味をいかした食材を使って、ふたり一組で挑戦していただきました。それぞれおふたりのテーマにあったお茶になりました。やはり飲み比べをすると、自然と交流ができて話題も広がりますね。
「ちょい薬膳」では、「南蛮毛」「黒きくらげ」「金針菜」を使った卵スープと、今回のテーマである「潤い」効果のある薬膳粥を試食していただきました。鼻にぬけるような甘いお粥のお味はいかがでしたか?「百合根」「蓮の実」「杏仁」など、気持ちを穏やかにして、心や体を潤してくれる食材です。ぜひ、ご自身でも試してみてくださいね。
お土産の小袋をお渡しし、本日は終了です。プチマルシェにて、お買い物されたり、本をご購入いただいたり、ありがとうございました。はじめましての方が多くて、私自身バタバタしてしまい、ゆっくりとお話できずに申し訳ありません。これを機会に、またぜひ遊びにきてくださいね。
次回、9月の薬膳茶話は、15日(月・祝日)です。薬膳・漢方で考える、お肌の潤いについてもお話していきたいと思います。
アトリエ 伊嶋まどか