野菜の甘味とワインビネガーの酸味が程よいカポナータ。シチリアのお母さんからこの夏教えてもらいました。甘味と酸味は、体を潤す働きがあるといわれています。夏の疲れを癒すお惣菜です。
夏野菜のカポナータ
材料
パプリカ、なす、にんじん、たまねぎ、ズッキーニ、セロリなど夏野菜・・・・・フライパンに山盛り分
オリーブオイル・・・・・カップ1/2強
塩・・・・・大さじ1強
黒砂糖(白糖、三温糖などでも可)・・・・・大さじ1
白ワインビネガー・・・・・カップ1/2強
ケッパー・・・・・お好みで
作り方
- 野菜を食べやすい大きさにカットし、フライパンに山盛りに入れる。
- 塩とオリーブオイルを加えてフタをして、強火にかけ、焦げ付かないように軽く混ぜる。
- 材料に火が通ってきたら中火にして、砂糖、ワインビネガー、ケッパーを加える。
- 材料がしんなりしてきたらできあがり。
- 冷めてもおいしいので、作り置きができます。塩加減はお好みで。オリーブオイルをたっぷり使い、揚げ焼き蒸す感じにするのがシチリアお母さん風です。
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バターを使わずにオリーブオイルで作るパウンドケーキ。全粒粉、はとむぎ粉を加えて、軽やかな仕上がりに。梅ジャムの酸味がほどよく、なつめや黒糖の甘味が心と体の緊張を解きほぐしてくれるスイーツです。
全粒粉を使った梅ジャムのパウンドケーキ
材料(1本分)
たまご・・・・・2個
オリーブオイル・・・・・50g
ヨーグルト・・・・・大さじ1
はちみつ・・・・・大さじ2
梅ジャム(砂糖漬けの梅でも可)・・・・・大さじ2
刻みナッツ(クルミやピスタチオ、松の実など)・・・・・大さじ1
A
小麦粉薄力粉・・・・・90g
全粒粉・・・・・20g
はとむぎ粉・・・・・10g
ベーキングパウダー・・・・・小さじ1
B
刻みなつめ・・・・・3個分
刻みしょうが・・・・・大さじ1
水・・・・・大さじ2
シナモン・・・・・少々
黒糖・・・・・大さじ1
作り方
- オーブンを180度に予熱する。ボウルにAを混ぜ合わせる。
- 別ボウルでたまごを溶き、1のボウルに溶きたまご、オリーブオイル、ヨーグルト、はちみつ加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- 小鍋にBを入れて火にかけ、焦げないようにとろみがつくまで煮詰め、あら熱をとる。
- 2のボウルに、梅ジャム、刻みナッツを加えて混ぜ合わせて、最後に3を加えて軽く混ぜる。
- 4を型に流し込み、180度のオーブンで約30分焼く。
- 焼き上がり、あら熱がとれたら型から外し、ラップで包む。一晩寝かせるとさらに美味しくなります。
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青じそ、乾燥みかんの皮、フェンネルは、体を温めて体のバリア機能を高めます。また、「気」の巡りをよくして胃腸の働きを回復させる食材です。花粉症やかぜ気味、食欲がない、お腹が張るときにおすすめのお茶です。香りを楽しみながら、ゆっくりといただきましょう。
青じそ薬膳茶
材料
青じそ・・・・・3枚
乾燥みかんの皮(陳皮)・・・・・1g
フェンネルシード(茴香)・・・・・1g
お湯・・・・・250cc
緑茶(or紅茶)・・・・・お好みで
作り方
- 青じそは洗い、水気を切ってから千切りにする。
- 1とみかんの皮、陳皮を急須に入れて、お湯を注ぎ、3分ほど蒸らす。
- 香りを楽しみながらいただく。
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このレシピは、長崎県佐世保市・井手薬品株式会社さんのホームページ【季節の養生〜春夏秋冬】に掲載したものです。
濃厚ななつめのみたらし味に、のど越しのよい白玉がうれしいデザートです。よもぎ、なつめともに体を温める食材。よもぎは冷えからくる痛みや不調に、なつめは心に安らぎを与えてくれるでしょう。温度差が激しい春のおやつにぜひ。
よもぎ白玉のなつめみたらし
材料(20〜24個分)
白玉粉・・・・・50g
水・・・・・48ml(白玉粉よりやや少なめ)
よもぎ粉・・・・・大さじ3
塩・・・・・少々
なつめ・・・・・10個
A
はちみつ・・・・・大さじ2
豆乳・・・・・大さじ2
水・・・・・大さじ2
醤油・・・・・小さじ1
きび糖・・・・・お好みで
作り方
- 白玉粉に分量の水を少しずつ加えてよくこねる。
- よもぎ粉をお湯(大さじ2/分量外)で溶かす。
- 2を1に入れてよく混ぜる。残りの水を加えながら硬さを調整する。
- 3を小さく丸めて形づくり、熱湯で茹でる。浮いてから1〜2分で冷水にとる。
- なつめは種をとり、キッチンバサミなどで細かくする。
- 鍋でなつめを乾煎りし、香りが立ったら、Aを加えて水気がなくなるまで焦がさないように煮詰める。
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似たものはその部分を補うという「似類補類」の考え方から、鶏の砂肝は「胃」を養う食材と考えられています。陳皮や五香粉、粒山椒を使って、胃の張りが気になるときの気分転換に。また、梅干しの程よい酸味が、食欲を刺激してくれるでしょう。 香りが強いときは五香粉を加えずに作りましょう。
砂肝と陳皮のエスニック
材料(2人分)
砂肝・・・・・200g
油・・・・・大さじ1
きび糖・・・・・大さじ1
A
長ねぎ(スライス)・・・・・1/2本
生姜(みじん切り)・・・・・1片
粒山椒・・・・・1g
五香粉・・・・・小さじ1/2
B
酒・・・・・大さじ1
醤油・・・・・大さじ1
水・・・・・100cc
陳皮・・・・・5g
梅干し(中)・・・・・2個
水溶き片栗粉・・・・・大さじ3
塩・・・・・適量
作り方
- 砂肝は切り込みを入れて、食べやすい大きさにカットし、たっぷりの熱湯で茹でこぼし臭みをとる。
- 鍋を熱して油を入れて、焦がさないように、きび糖と1の砂肝をなじませる。
- 砂肝を一度取り出し、Aを加えて炒める。さらに、Bと砂肝を加えて強火で一煮立ちさせ、塩で味を整える。
- 煮汁がなくなるまで煮詰め、水溶き片栗粉を流し入れて混ぜる。
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今まさに花を咲かせようとしている菜の花は栄養価が高く、独特な苦味は「五味」のひとつで春先ののぼせやイライラに、旬の野菜の甘味は胃を健康に保つ助けをしてくれると考えられています。また、紅花は血流をよくする生薬のひとつです。妊娠中の方は避けましょう。
菜の花と紅花のサラダ
材料(2人分)
菜の花・・・・・1束
塩・・・・・少々
サラダ油・・・・・少々
オリーブオイル・・・・・大さじ1
塩・・・・・少々
にんにく・・・・・1片
紅花・・・・・ひとつまみ
作り方
- 菜の花は塩水で少し固めに茹でておく。
- にんにくを刻み、フライパンにサラダ油をひいて炒める。
- 1の菜の花を食べやすくカットし、2と一緒に軽く炒める。
- 最後に紅花を散し、オリーブオイルを回しかける。
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黒豆、ひじきは、「腎」を養うアンチエイジング食材です。どちらも「血」を補うので、貧血、肌や髪の乾燥などが気になる人におすすめ。豆は水分代謝をよくするので、むくみやすい人にもよいでしょう。
黒豆とひじきの炊き込みごはん
材料(米2合分)
米・・・・・2合
黒豆・・・・・50g
ひじき(生)・・・・・60g
A
しょうが(みじん切り)・・・・・1片
醤油・・・・・大さじ1
みりん・・・・・大さじ1/2
酒・・・・・大さじ1/2
塩・・・・・少々
作り方
- 黒豆は洗って水気をとり、よく乾煎りする。
- ひじきは水洗いし、ざるに上げておく。
- 米は研ぎ、水切りをする。
- 鍋(炊飯器)に、3と1、2、米2合分の水(分量外)を入れ、Aを加えて炊く。
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体を温め、「気」「血」を補い巡らせる、バランスのいい薬膳レシピ。胃腸の調子を整えるしいたけの出汁に、足腰の冷えやふらつきによいと言われているえび、生活習慣病の予防効果が期待されている黒きくらげを加えて。にらを香菜や大葉に変えて風味を変えてもおいしいです。
黒きくらげとにらのえび団子スープ
材料(2人分)
むきえび・・・・・200g
塩、片栗粉・・・・・少々
黒きくらげ(乾燥)・・・・・3g
にら(3cm長さ)・・・・・1/2束
だし汁(干ししいたけ3個)・・・・・3カップ
A
酒・・・・・小さじ2
醤油・・・・・小さじ1/2
塩・・・・・適量
ごま油・・・・・お好みで
作り方
- 干し椎茸を分量の水に浸け、一晩置く。
- えびは背わたを取り、塩と片栗粉をふってもみ、さっと水洗いして水気を切る。
- 2をまな板の上で包丁の背を使ってつぶし、粘り気を出す。
- 黒きくらげは生温い湯で戻してスライスする。1のしいたけも同様にスライスする。
- 鍋にだし汁を加え、4を入れ、沸騰したら、2をスプーンで丸めて団子にして落とす。色が変わったら、Aを加えて味を整え、最後ににらを加える。
- お好みで、ごま油を回し入れる。
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五臓を養うと言われているかぶに、旬のあさりのうま味たっぷりの出汁でいただくかぶら蒸し。心が落ち着かないときや眠りが浅いときによいと言われている百合根を合わせて、さっぱりといただきます。白い食材は心と体を潤すとも考えられています。忙しい春先、気持ちが急いてしまうときにぜひ。
百合根とあさりのかぶら蒸し
材料(2人分)
百合根・・・・・6枚
あさり(砂抜き)・・・・・10〜15個
かぶ(中)・・・・・1個
卵白・・・・・1個分
塩・・・・・少々
A
あさり汁・・・・・1カップ分
ゆず皮・・・・・適量
酒・・・・・大さじ1
醤油・・・・・大さじ11/2
みりん・・・・・大さじ1
塩・・・・・適量
水溶き片栗粉・・・・・大さじ2
作り方
- 百合根はよく洗い、下茹でをしておく。
- あさりはよく洗い、カップ1強の水で蒸し煮にして、貝と汁を分ける
- 2の貝から身をほぐす。
- かぶは厚めに皮をむき、すり下ろす。
- 卵白、塩を泡立て、泡をこわさないように4を混ぜる。
- 器に1と3を入れて、5を流し入れる。
- 蒸し器で約5分蒸す。
- 小鍋にAを入れて温め、味を整え、水溶き片栗粉を回し入れてあんを作る。
- 蒸し上がった7に8をかける。
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杏仁豆腐に使われる「杏仁霜」を使った香りのよい、熱々プリン。「白きくらげ」「豆乳」「杏仁」「クコの実」「たまご」「はちみつ」など、お肌や腸、喉や髪を乾燥から守る潤い食材をたくさん使いました。甘味はお好みで調整してください。元気と潤いを補う、胃腸にやさしい食材の組み合わせですから、お年寄りや子ども、また、食欲のないときにもおすすめです。
潤いほっとプリン
材料(4人分)
A
クコの実・・・・・大さじ1
酒・・・・・大さじ3
B
さつまいも(サイコロ状にカット)・・・・・小1個
乾燥みかんの皮(陳皮)・・・・・少々
(きび糖・・・・・大さじ1
C
りんご(スライス)・・・・・1個
きび糖・・・・・大さじ1/2
D
はちみつ・・・・・大さじ2
杏仁霜・・・・・10g
白きくらげ・・・・・少々
たまご・・・・・2個
豆乳・・・・・カップ2
乾燥みかんの皮(陳皮/飾り)・・・・・お好みで
ハーブ(飾り)・・・・・お好みで
作り方
- 容器にAを入れておき、1時間程度常温で戻す。
- Bを鍋に入れて、かぶる程度の水から茹で煮詰める。
- Cを鍋に入れて、かぶる程度の水から茹で煮詰める。
- 白きくらげをぬるま湯に浸けて戻し、食べやすい大きさにほぐす。
- たまごを割りほぐしておく。
- ボウルにDを入れて、少量ずつ豆乳を加えて杏仁霜がダマにならないようにかき混ぜる。このとき、豆乳は冷たいよりは常温、または、少し温めておくほうが杏仁やはちみつが溶けやすい。
- さらに、5を加えてよく混ぜ合わせる。
- 耐熱の容器に、1、2、3、4をお好み量入れて、7を静かに注ぎ、乾燥みかんの皮とハーブを飾る。
- 湯気の上がっている蒸し器に入れて15〜20分程度蒸す。
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