6月の薬膳酒話「美肌の薬膳酒」

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6月の薬膳酒話「美肌の薬膳酒」

2015.7.1
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Wed

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梅雨入りごろの少し暑くなりはじめた6月の薬膳酒話は「美肌の薬膳酒」でした。ウェルカムドリンクは、はとむぎの煮汁です。少しとろみがありほんのり甘みとコクがあります。はじめて飲んだという方も多かったと思います。

 

漢方では「肌は内臓の鏡」と考えます。つまり「美肌」とは私たちの体を構成する「気・血・水」という要素が過不足なくあり、バランスよく巡っている状態であることが大切だと知りました。「気・血・水」の状態について自分で肌をチェックするときの具体的なポイントを学んでいきました。

 

CIMG4044今回は薬膳食材のサングリアの素を作ります。まず、さまざまな食材で作った薬膳酒を試飲して、味や香りを知っていただきました。単方酒、複方酒合わせて9種類、器にはアルファベット表記だけで食材は書いていないので、みなさん、なかに何が入っているのかを考えながら味見していただきました。

 

国産レモン酒、夏みかん酒、グーズベリー酒などなど。とくに柑橘系やいちご酒が美味しい!と人気がありましたが、なかにはローズマリーやカルダモンなどのスパイスがお好みという方も。またサングリアには後からキウイやオレンジやバナナなどの果物を入れて味と香りの変化も楽しんでいただきました。

 

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薬膳酒と本日の食材の役割についての説明の後、いよいよオリジナルサングリアの素作りです。サングリアはスペインの言葉「サングレ=血」から由来しているので今回使う薬膳食材も「血」を補い、巡らす食材を中心に考えたものです。赤ワインにするか白ワインにするかを各々考えて決めていただき食材を計量します。薬膳サングリアの素はおみやげとしてお持ち帰りしていただいてご自宅でお酒につけて完成です。美味しいサングリアを楽しんでいただけましたか?

 

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本日の「ちょい薬膳」は黒きくらげやはとむぎの入ったラタトゥイユでした。食感も楽しめてこれからの暑い時期にぴったりです。お好みの薬膳酒を飲みながらの試食でしたから、心なしかいつもより食も進んだように感じました。

 

6月のプチマルシェはおなじみの農家さんから直送の国産の黒きくらげとしいたけ、そして本日の食材にもありました岡山県産のはとむぎ玄麦粒とはとむぎ茶パックでした。

 

みなさんのお肌から、体の状態がどのようなバランスなのかをぜひチェックしてみて体調管理に活かしていただけたら嬉しいです。(スタッフN)

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5月の薬膳茶話「疲れを癒す初夏の食材」

2015.5.19
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Tue

CIMG3895GWも終わり、いよいよ夏に向かう季節です。5月の薬膳茶話は「疲れを癒す初夏の食材」がテーマでした。参加者のみなさんも暑くなってきたことを感じながら、いらっしゃったと思います。ウェルカムドリンクとして、清熱を意識した桑の葉を使った薬膳茶でひと息ついていただきました。少し汗もひいたでしょうか。

 

 

 

 

夏に向かって季節が動き出しているこの時期、まずはしっかりとエネルギー補給をする「補気」が大切であるというお話がありました。そしてこの季節に身体にどんなことが起こりやすいのか、どんなふうに気をつければよいか、という説明が陰陽五行説のお話をまじえながらありました。ふだん何となくは感じていることでも、改めて詳しく説明を聞くことで改めて思い当たる節もいろいろとあります。

 

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陰陽五行説の中でも今回はとくに五臓の「心」と「脾」のはたらきについて詳しくお話があった後、身体を構成する要素である「気・血・水」のバランスを整えるために大切である食材の話に入りました。

 

「本日の食材」の中で、あまり名前を聞いたことのない「竜眼」を味見につまんでみます。見た目はぶどうの実のようでしたが甘くて凝縮された味は濃厚でどちらかといえばりんごのような雰囲気も感じました。初めて食べる味です。そのほかの食材も説明を聞きながら香りを確認したり、おすすめの料理の方法や似た働きをする食材のことをメモしました。

 

 

そして、みなさんでブレンドした薬膳茶は「安神茶」と「補気茶」の2種類です。なつめを切ったりはとむぎを測ったりして作りました。「安神茶」は香りも味も優しい甘みで、「補気茶」はこうばしくすっきりした口あたりで、交互に美味しくいただきました。今回のおみやげは「はすの実」「なつめ」「竜眼」でしたが、ご自宅でも使っていただけたでしょうか。

 

初夏の時期の食材のお話を聞いて、「ちょい薬膳」は参鶏湯風スープです。たくさんの食材の味がスープにたっぷりしみ出ていて、意外とさっぱりした印象ながらも食べごたえがありました。なんだか力が出てきそうです。

 

5月の香りはローズマリー、ペパーミント、フランキンセンスです。深い呼吸をして心を落ち着かせることを意識しました。シソ科のローズマリーとペパーミントはスッとして脳や神経を刺激して集中力を高めます。フランキンセンスはストレスや緊張を和らげます。

プチマルシェは商品入れ替えのためにちょっぴりお買い得価格で「食彩工房たくみ」の濃厚ジュースと長崎県産原木しいたけと静岡県産乾燥キクラゲでした。

 

次回6月ワークショップは7(日)、8(月)「薬膳酒話」です。薬膳食材を使ったサングリアを予定しています。ぜひいらしてください!(スタッフN)

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4月の薬膳菜話「春の野草と野菜」

2015.4.15
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Wed

CIMG3770IMGP1146桜があっという間に咲き散り、アトリエワークショップも新年度です。4月は薬膳菜話「春の野草と野菜」ということで、熊本県の清和高原から野草と野菜がたくさんやってきました。さまざまな種類の緑色が鮮やかです。

 

初日は穏やかな陽射しの日曜日、翌日は春が入口で後ずさりしてしまったような寒さで、季節の変わり目を実感するワークショップとなりました。ウェルカムドリンクは、ローズや梅、桜、よもぎなど華やかな薬膳茶に、いい日和の初日は、菊花やクコ、緑茶などの薬膳茶で清熱、肌寒い2日目は、紅茶になつめ、陳皮などの温め薬膳茶をご用意しました。

 

はじめに薬膳の基本的な考え方である「五味」から、春の野菜や野草の特長と役割についてお話がありました。そして、「陰陽五行」に基づいた、春の心と体の状態について、より詳しい内容を学びました。春は「肝」が活発に働くことで、「心」や「脾」に影響がでることがあること。その具体的な不調の内容を学び、暮らしを工夫することなどの説明がありました。寒暖の差が激しくて身体のバランスを崩しがちなこの時期が少しでも過ごしやすくなるとうれしいですね。

 

 

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 おすすめの食材の詳しい説明のあと、みなさんで薬膳ドレッシングを作りました。あまりなじみのない「さんざし粉」は、試しになめていただきました。微妙な表情の面々。そのままではあまり美味しいというものではなかったようですね、笑。早速、すり鉢で白ごまやよもぎ粉などをすり、さんざし粉、味噌、ヨーグルトなどを加えていきました。でき上がりをなめてみると「美味しいです!」と笑顔です。白ごまのいい香りが食欲をそそります。

 

テーブルには、せり、タンポポ、クレソン、のびる、ユキノシタ、かんぞう、あさつき、たらのめ、ラディッシュ、ベビーリーフなどが並びます。味見をすると、寒暖の差がある水のきれいなところで育った清和の野草は味も食感もひきしまっていて力強いという印象です。今回は、薬膳煮豚と旬のひじきを加えて、ライスペーパーで春の生春巻きをそれぞれご自身で巻いていきます。みなさんお好きな具材と作りたてのドレッシングを手巻きしていただきました。ブーケのように彩りも美しいもの、たくさん入ってパンパンのもの、食感を考えて工夫したもの、個性あふれる生春巻き。不思議なことにいざ巻いてしまうと野草たちの苦みや辛みなどの強い個性よりも、素材のまとまったチームワークのよさが活きてとても食べやすく、ドレッシングともよく合い、美味しく楽しく、そして、たくさん食べました。さくさくぱりぱりとさわやかないい音が響きました。

 

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4月の香りはカモミール・ローマン、レモン、シダーウッドです。思考をすっきりさせ心を穏やかに整えて呼吸や消化吸収を促すことを意識したブレンドです。カモミールは民間療法にも利用されてきた植物で、アレルギー症状の緩和にも用いられています。プチマルシェは熊本の清和高原から元気いっぱいな野草、野菜と、「食彩工房たくみ」の濃厚ジュースと長崎県産原木しいたけと静岡県産乾燥キクラゲでした。

次回5月ワークショップは10日(日)、11日(月)「薬膳茶話」です。連休明けの予定にぜひ加えていただければと思います。お待ちしております!

(スタッフN)

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スタッフNの味噌づくりワークショップレポ

2015.3.23
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Mon

CIMG3712以前から興味のあった味噌づくり。でも何から手をつけたらいいのかなと思っていたところ、東中野の【ソレイユ】さんにて、材料もすべて用意していただいてお味噌を持って帰れるワークショップを行うということではじめて参加しました。

 

CIMG3711テーブルの上にはつやつやの茹でたて大豆、米麹、塩が並んでいます。大豆はまだほのかに温かい状態です。ぷっくりと膨らんでいてお豆のいい香りがするので我慢できずに、ひとつつまんで味見してみると想像通りに甘くてとってもおいしいです。油断するとこのまま食べ続けてしまいそうな味でした。

今回の大豆と米麹は千葉の【ミノワライスフィールド】から届いた「小糸在来」という有機大豆と合鴨農法の米麹です。まずは最初に袋の中で米麹に塩をまんべんなく混ぜ込んでいき、それを今度は茹でた大豆と混ぜて、全体が均一になるようにします。よく混ざったら大豆をつぶしていきました。はじめは手で感触を楽しみながらおおざっぱに、その後は空き瓶を使って大豆の粒がなくなるまでがんばりました。これがまたけっこう楽しくて、うっすらと汗をかくほどに夢中になりました。

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当日の作業はここまでです。容器持参の方は殺菌して詰め替えをしていましたが、我が家はその状態でお持ち帰りして家で容器に移し、重しをして発酵を待つことにしました。先ほどまでの大豆の香りとはすでに違ういい香りがするのでなめてみましたがまだしょっぱいです。

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はやければゴールデンウィークぐらいには食べられ、味見をしながらお好みの状態になったら冷蔵庫に入れて発酵を止めるそうです。私も直売所で買った味噌を常温で置いておき、発酵し過ぎて爆発させてしまったことがありますが、一般的に市販のものは熱を加えて発酵を止めてあるそうです。そうですよね、それでなければ管理が大変です。

 

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作業が終わると【ソレイユ】の樋口陽子さんが作ったお味噌、【ミノワライスフィールド】のお味噌、仕込みに使った塩が、大根と一緒に味見に出されました。「おいしい!!!」お味噌だけでも延々と食べ続けられそうです。お酒のつまみにもいいな〜、野菜もいいし、ご飯にもいいな〜。数ヶ月後を考えてわくわくします。

昼食に【ミノワライスフィールド】のカモ米と野菜たっぷりの豚汁をいただいて味噌をなめなめ至福の時間でした。カモ米は粒がしっかりしていて光っていて噛めば噛むほど甘味がします。そして、【ソレイユ】の樋口陽子さんのお食事はおいしくて気持ちも身体も和みました。

 

味噌を容器に移す際は、空気が入るとその部分だけカビがついたりするということで、帰宅後に味噌玉にして空気をぺたぺた抜きながら丹念に詰め込みました。味噌は発酵する場所でも味が変わるそうですから、我が家の半分はもっと海沿いののどかなところに預けてみました。無事に育ってくれたら、アトリエで発酵中の味噌と我が家、そして海辺のものと全部食べ比べしたいなぁと待ち遠しくて楽しみです。

(スタッフN)

 

■ソレイユ

■ミノワライスフィールド

 

3月の薬膳食話「日々の食養生」

2015.3.17
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Tue

CIMG3735三寒四温とはまさにこの季節のこと、3月のワークショップもお天気が変わりやすい中、お集まりいただきました。今回は、アトリエでのワークショップはじめての試みである食事会です。

 

 

 

参加していただくみなさんの顔ぶれがある程度きまったところで、献立を考えました。薬膳は「弁証施膳」といい、体質や体調、季節など、食べる方に合わせて作るオーダーメイドの食事が基本です。しかし、現代を生きる私たちのライフスタイルは多様化しているので、すべてを「弁証施膳」で考えることはとても難しいですよね。実際に、今回お集まりいただいたみなさんも、男性、女性、大人、子どもと、まるで家族のようにバラバラ。ならば「この料理はこの方に」そんな思いでレシピを組み立ててみることにしました。

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【献立】

薬膳酒:ふるさとの夏みかんのお酒

    「成田ガイヤ」服部さんのいちじくと国産レモンのお酒

    クコの実とよもぎのブレンド薬膳酒

薬膳茶:ローズとローズマリー、ライチ紅茶の薬膳茶

    台湾より凍頂烏龍茶の新茶

    いちごミルク、【Shokusai Takumi】のイチゴジュースを使って

 

■百合根とあさりのかぶら蒸し

 

■菜の花と紅花のサラダ、ガーリックの香り

オリーブオイルテイスター森山さんセレクト・シチリア産のオリーブオイル「ヴィラジポリフェーモ」を使って

 

■黒きくらげとにらのえび団子スープ、干ししいたけのお出汁で

 

■砂肝のエスニック 自家製陳皮と梅干し風味

 

■黒豆とひじきの炊き込みごはん  福岡・あさくら「筑前クロダマル」を使って

 

■よもぎ白玉、なつめあんと丹波の黒きな粉  福岡・あさくら「よもぎ粉」を使って

 

お土産:板藍根の飴

    菊花やクコ、ハブ茶などのブレンド薬膳茶

 

レシピは追ってホームページに掲載いたしますので、ぜひ参考にしてください。

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お食事の後は、少し講義を。「日々の食養生」の大切さとそのポイントについてお話いたしました。薬膳という視点に限らず、食材の知識があれば、目的に合った食事を自分で選ぶことができます。ただ単に空腹を満たすだけではなく、かといって、食事は一生続くものですから、一度の食事に完璧を求めないこと。日々、食養生。食で心と体を養う暮らしを心がけたいものです。

 

プチマルシェには、国産の黒きくらげと干ししいたけ、福岡の【Shokusai Takumi】のジュース各種、長崎・小値賀島の「おぢか島ん味噌」が並びました。

 

さて、バタバタとしてしまいましたが、想像以上に楽しい今回のワークショップ準備時間でした。思い出のある食材とその作り手のみなさん、旬の食材の恵み、そして、この1年さまざまにサポートしてくれた方々、さらに、参加してくださったみなさまに感謝の気持ちでいっぱいです。4月からも、暮らしに取り入れやすい、普段づかいの薬膳・漢方について、ご提案していきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。                                      伊嶋まどか

 

 

 

2月の薬膳茶話「春待ち美より」

2015.2.13
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Fri

CIMG35992月のワークショップは、気温が下がって寒い日となりました。ウェルカムドリンクはローズとクコの実を入れたライチ紅茶でした。ローズは「腎」を高めると言われています。

 

はじめに、漢方の診察である「四診」についての説明がありました。さらに、心や体の不調が出やすい部分について、体を構成する要素「気・血・水」からその特長を聞き、とくに舌を見てそのときの体調を調べる「舌診」について詳しく話がありました。

 

 

そして、いよいよ実際に鏡で自分の顔の肌の状態、唇の色、舌の状態を見てチェックをしていきます。実は今まで、自分の顔は見ていても、舌の状態がどうなっているかなどを気にしていなかったという方も多く、意外と自分で判断するのは迷いもあったようです。シミ、ニキビや吹き出物の肌にあらわれる場所によって、また、ニキビの色でも体調を把握する手がかりになるということも説明がありました。今回、改めて自分の顔をよく見てみるということを意識されたのではないでしょうか。

 

セルフチェックから体質別の養生についての話を聞いた後、今回は紅茶をベースに食材を加える薬膳茶レシピの中からそれぞれのタイプに合わせた薬膳茶をつくります。選んだ食材によって香りも色もさまざまです。みなさんで交換して味見をしましたが「このお茶がすごく好みです!」という声なども上がり、「もしかすると体はそれを今欲している状態なのかも?」と逆の視点から考えてみることもできました。

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今回は私たちの顔や舌にはそれぞれの体のバランスを示すサインがたくさんあらわれているということを知りました。日によって、また、起き抜け、会議中、食後など時によっても顔も舌も変化していることがわかり、今まで何気なく鏡を見ていましたが、「これからはもっと気にして見てみたい」という感想もありました。

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「ちょい薬膳」は杏仁の香りの潤いほっとプリン、熱々のできたてを召し上がっていただきました。中には白きくらげやりんご、さつまいもなど食感を楽しむものが色々と入っています。みかんの皮の香りもアクセントになっていました。

 

2月の香りはゼラニウムとレモンとミルラのブレンドです。心のバランス、体のバランスを整えて頭をすっきりさせることを考えました。特にゼラニウムは女性に好まれる香りのようでした。

 

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プチマルシェは「職彩工房たくみ」さんから届いたイチゴジュースと梅ジュースが加わりトマトジュース、桃ジュースとともに、きれいな自然の色合いが並びました。そして、おなじみの長崎県産原木乾しいたけと静岡県産乾キクラゲでした。

 

次回3月15日、16日は、アトリエでのワークショップ1年の締めくくりとして、はじめての「食」の回です。日頃食べている肉や魚などの食材に、どんな薬膳的な効果が期待できるのか、実際に味わいつつ、楽しい時間を過ごしたいと思います。ぜひおいでくださいませ。(スタッフN)

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1月の薬膳茶話「年のはじまりに」

2015.1.23
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Fri

CIMG3445新しい年に入って最初のワークショップは、「年のはじまりに」風邪気味かもと思ったときの薬膳茶です。

ウェルカムドリンクはだいこん飴でした。だいこんをはちみつに漬けておき、しみ出てきたものをお湯割りでいただきました。ほんのり甘くてだいこんの香りがします。これは喉の痛みや咳の出るときによいと言われている民間療法ですが、ここにも漢方の考え方が活かされることを知りました。

 

 

ひと息ついたところで早速、風邪(ふうじゃ)つまり「風」という「邪気」が体に入り込んでおこす症状についての話を聞き、自然治癒力を高めて自分の力で治すという漢方の基本の考え方「扶正去邪」について学びました。そして、風邪の初期症状からそれぞれによく使われる漢方薬の名前が上がりました。初めて聞くものもあり、聞き慣れたものもあり、そういえば中身について詳しく知ったのは初めてという方もいらしたのではないでしょうか。

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さらに、風邪のタイプによって取り入れたい食材の話と、「葛根湯」「香蘇散」を身近な食材に置き換えてお茶にしてみました。レシピを確認して自分で素材を計量してティーポットに入れてお湯を注ぎます。思わず「いい香り〜」「おいしそう」との声もあがりわくわくします。同じ素材を選択しても素材のバランスによって色も香りも味も違ってきますので作ったお茶を交換しながら味見をして感想を言い合いました。長く出したときの香りや味の変化も試すことができて楽しかったです。漢方薬はもちろんのことですが風邪で弱ったときには美味しい薬膳茶はとても飲みやすくていいですね。

 

実際に目の前の食材を見たり香りを確認したりしながらの話では、その食材の特徴、気・血・水の話、五行説など、漢方の基本を織り交ぜつつ盛りだくさんの内容で参加者のみなさんも熱心にメモをとられていました。

 

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ちょい薬膳は「麦門冬湯」を身近な食材に置き換えて作ったお粥です。こちらもほんのり甘くてとても食べやすいお味でした。ゆりねやなつめや人参などの食感もやさしくてじわっと身体にしみる感じがします。元気が出そうです。

 

大寒を過ぎても春先まではまだまだ寒い日が続きます。最後にこれから春に向けての養生について、また春先に強くなる症状、花粉症やアレルギーについての対策など食材やツボや香りなど様々な観点からの話を聞きました。ぜひお家でも少しずつ実践していただけたらうれしいです。

 

今回の香りはテーマに合わせ、柚子とマジョラムとベンゾインの精油。免疫系を強くし呼吸を整え、血行促進を意識しました。日本では江戸時代頃から冬に柚子湯に入る習慣がありますが、風邪をひかないように邪気を払うためと言われています。そして、「なんだかほんのり甘い」も今回の風邪の対策には共通していました。

 

1月のプチマルシェは愛知の大豆と里芋と柑橘、とれたてほやほやです。そして、好評の静岡産の乾キクラゲと国産乾しいたけ、食彩工房たくみのぜいたくに美味しい「濃いジュース」でした。   (スタッフN)

 
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感謝 2014-2015

2014.12.28
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Sun

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感謝 2014-2015

2014年から再始動いたしました【atelier ハル:G】。本の企画編集、暮らしのプチサロン、ワークショップ、食と雑貨 むく堂、まどさん旅味便など、ご参加ご協力いただきまして誠にありがとうございました。おかげさまで私たちも、学びの楽しさ、食材のおもしろさやモノづくりの素晴らしさを再認識した一年でした。

2015年はさらに積極的に、楽しく実りある企画を考えていきたいと思います。皆様の暮らしに寄り添い、味わい深い存在になれますよう、日々精進いたします。皆様の一年が健やかで幸多い日々でありますように。 

アトリエ ハル:G 伊嶋まどか

12月の薬膳酒話「心と体を労る宴」

2014.12.19
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Fri

IMGP0773いよいよ寒さが厳しくなって年末の気配を感じるなか、アトリエの今年最後のワークショップ「薬膳酒話」を行いました。年末年始をひかえて「心と体を労る冬の宴」というテーマです。

 果物やスパイスの入った複方酒を紅茶で割ったウェルカムドリンクで冷えた体を温めてワークショップの開始です。この日に向けて準備した13種類の薬膳酒が並びます。今回はそれぞれの素材の味や香りや色の違いがよくわかるように、すべて単方酒です。

 

漢方では男性の体調の変化を8年周期で、女性の体調の周期を7年周期で考えます。年齢や性別によってそのときの体にどのような特徴があってどのような食材がよいのか、エネルギーや栄養以外にも食べ物にはさまざまな役割があることがわかります。薬膳酒はそうした食材の持つ薬効成分をお酒に抽出したものですが、薬膳酒は食事として摂るよりも体にはやく吸収される効果もあります。

 CIMG3351CIMG3413今回はお正月に向けてお屠蘇の素をつくり、おみやげにお持ち帰りしていただく企画でしたので、お屠蘇についての説明がありました。邪気を払い、無病息災を祈る屠蘇散の薬草のことなど、実はお屠蘇に何が入っているのか初めて詳しく知ったという方もいらしたようです。

伝統的な屠蘇散について学んだ後、基本となるいくつかの素材に足して自分に合った素材を自由に選んで組み合わせ、オリジナルのお屠蘇の素づくりです。

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用意された薬膳酒をひとつずつ香りと味を体験して、素材の特徴をつかんでいただきます。調味していない薬膳酒ですが素材からの成分で甘みが出たり刺激があったりさまざまです。「これが美味しい」「この香りが好き」「鼻に抜ける感じ」「カーッとなる」「甘みがいい」などなど。素材の働きの特徴と味見から、自分の好みを考えて計量していきます。お茶袋に入れてお持ち帰りしていただき、あとは大晦日の夜に一晩浸けるだけです。 みなさん薬膳酒効果でぽかぽか巡りがよくなってきたところで、ちょい薬膳と日本酒に浸けて用意したアトリエのオリジナルお屠蘇の味見。12月のメニューは年末のお取り寄せ企画「まどさん旅味便」にも入っている福岡の新米の新米“あさくらんど食育ファームのたわわ米”に、“筑前町産のクロダマル”と豚肉や野菜が煮込まれたスパイスのきいた一品。

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 さらに、国産干ししいたけとごぼう、しょうがの黒糖入り佃煮風です。今回のテーマでもある「黒い食材」がたくさん使われていました。お米の粒がしっかりしていて美味しい!と大好評の新米と滋養たっぷりのおかずで刺激されてますますお腹がすいてしまった、という嬉しい声も聞こえましたよ。

 

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今回の香りは和生姜とジュニパーの精油、血行や代謝の促進と利尿など二日酔い対策と空気浄化を意識しました。少しだけ和の雰囲気を感じていただければと考えました。プチマルシェは人気の国産黒きくらげと干ししいたけ、そして、Shokusai Takumiの【果物・野菜ジュース「濃い」シリーズ】。素材の味そのものを感じられるジュース、いかがでしたでしょうか?

 

参加されたみなさんのオリジナルのお屠蘇、お正月に楽しんでまた感想など寄せていただけたら嬉しいです。

 (アトリエハル:G スタッフN)

 

 

12月のプチマルシェは【“濃い”果物・野菜ジュース】が登場!

2014.12.10
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Wed

月1回のアトリエワークショップでは、毎回「プチマルシェ」と題して、交流のある生産者さんの産物や、旅先で見つけたおいしいものを少量ずつお届けしております。

 

_IGP539712月の「薬膳酒話」の回では、古くからお付き合いがある福岡の『職彩工房たくみ』、尾崎正利さんが作る【果物・野菜ジュース「濃い」シリーズ】が初登場!今回は、「トマト」ジュース、「にんじん」ジュース、「桃」ジュースの3種類をお裾分けいただきました。

本数少量ですが、WSにご参加される方はぜひこの機会をお見逃しなく!

 

今年の秋、九州を旅した際に新しくつくられた加工所を見学し、桃ジュースと白にんじんジュースをお土産にいただきましたが、圧倒的なうま味(!)、果物や野菜のおいしさが詰まっていました。「ゴクゴクと飲んでしまうのはもったいないぐらい!」と食いしん坊の友人たちと、シャーベットにしたらいいのでは、こんなお酒と割るといいのではと話したものです(笑)。さらに今回は「濃い」シリーズとのこと。ますます楽しみです。

また、新年早々佐賀県唐津市の15年ものの南高梅のエキスを使ったジュース、完熟の柑橘類のジュースの製作に取りかかるとのことです。こちらも期待したいです!(伊嶋まどか)

 


 今回お送りいただいたジュースの紹介を尾崎さんからいただきました。

Shokusai Takumiの【果物・野菜ジュース「濃い」シリーズ】

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トマトの旬の到来!「まんま実~や」のお母さん「トマト」のジュース

・福岡県古賀市の農業女性のお母さん達からなる農産加工グループ「まんま実~や」が栽培したミニトマト(品種:アイコ、キャロルスター)。トマトが最も美味しくなるのは、水分蒸発が過多になる夏ではなく、実は乾燥した大気が続く今の時期から春先です。

・このトマトのうち、大きすぎたり形が出荷に合わなかったりした青果で、糖度の高いものだけを選りすぐってジュースにしました。

・濃縮還元ではないストレート果汁で濃縮なジュースの味わいが出せる、トマトの旬の味をお楽しみ下さい。

ニンジン図鑑みたいな畑!ヤスタケ・ファクトリーの「にんじん」のジュース

・福岡県古賀市の専業農家・安武美喜恵さんのお家は、年間に沢山の種類の人参を栽培なさっています。畑でとれる人参の数々はまるで図鑑みたい。これらの完熟の人参(品種:ベーターリッチ、恋ごころ)を使って普段はジャムやソース、ドレッシングなどをお作りになっています。福岡県の農業女性起業家としても知られます。

・今回はその人参を分けていただいて、北海道産のビートグラニュー糖、味わいのバランスをとるためのクエン酸を加えて調整しました。

・市販の人参ジュースのさらっとした味わいもよいですが、産地の素材感がある味わいにしたいと今回は濃厚な仕上げにしています。

複数の桃を美味しくブレンド。完熟「桃」のジュース

・福岡県添田町の山間部では冷涼な気候を生かして果樹栽培を進めています。だいぶ前に私(尾崎)が「実のなる果樹を植えたらどうでしょう」と気楽に奨めたのですが、それが数年後に本当に立派な桃になって帰ってくるとは・・・。

・桃は品種によって味わいや色、香りなどが異なり、ジュースにする場合はブレンドした方が美味しいことを知りました。今回は完熟の桃(品種:夏おとめ、川中島、黄紅)を使って、雑味を極力出さずに濃厚なネクターにしようと考えて仕上げてみました。

001職彩工房たくみ 

私たちのジュース加工所は、福岡県筑前町に今年(H26年)4月に新設しました。国内でも有数の“チビ”ジュース工場ではないかと思います。元々、農産加工の技術指導コンサルタントとしての仕事が本業ですが、農業生産の現場では完熟で美味しいのに出荷できない素材が沢山あって、農家の栽培にかける思いを一緒に形にしていく商品づくりにチャレンジしたいと思って、加工所を開設しました。

 

通常は加工所では農家さんから材料の持ち込みを受けてジュースにしてお返しする「受託加工」が基本なので、いわゆる一般の消費者の皆さまへの販売は限られた場面でのみ行っており宣伝やPRはしておりません。しかし、フェイスブックなどで時々加工所の様子を皆さんにお知らせしていることから、最近はいろんな産地からジュース加工の問い合わせが少しずつ増えております。

工場が稼働して日が浅い時期の製品ということで、そういう点では加工の精度などに関して、もっと美味しくできる工夫ができるかもしれません。お気づきの点などがあれば、遠慮なくお知らせ下さいませ。また、味わいの感想なども寄せて下さると嬉しいです。   (代表 尾崎正利)

 

(有)職彩工房たくみ e-mail:shokusai-takumi@awa.bbiq.jp